四番手は銀次。

銀次「特別なことじゃねえっ そう言いたいんだろ・・・

死ぬことは特別じゃない

みな死や病を忌み嫌いすぎる 死ぬ事は時に・・・

救いですらある」


「まぁ・・・ そう・・・ 概ねそんなところだ

確かにみんな 少し悲観的に捉えすぎている

考えようによっちゃあ 「死のう」って決めて「死ねる」なんて こりゃあ

理想的なことだぜ・・・

たいていは薬漬けの末 体力を失って

訳分からぬうちに死んじまうんだ・・・」


銀次「確かに・・・ 分かっていてもたいてい・・・

そういう最期になる

でも そう分かっていても

やっぱり出来ねぇのさ

「死ぬ」と決めて「死ぬ」なんて

無論・・・ パニくっている時なら別だ・・・

訳も分からずただ目の前の苦しみから 逃れようと死ぬヤツはゴマンといる

しかし・・・

今回はそういうのとは違う あんたは正気だ

正常な意識で ちょっと隣に行ってくるみたいに

「死ぬ」って言っている これは・・・

誰にもできることじゃねぇ

これは ちゃんと生きてきたヤツじゃなきゃ辿り着けない

まず・・・ 本人の器量 この器量っていうのは

若い頃からズーッと「死」を隣に置いてきた者だけが持つ・・・

そのことを特別なことと考えない感覚

元々「死」と仲良しなんだな・・・ そういう感覚を持っていること そして

今回みたいなことを 段取ってくれる仲間

この両方を手にした者にしか出来ない 並の人間には無理さ

本当に羨ましい 普通は・・・

「死」までにその地点に辿り着けない

だから本当にめでたく 羨ましい・・・

しかし・・・ それでも・・・

赤木・・・

怖かねえか?

どんな気分だ?

これから死ぬって

だって心配じゃねえのかよ

死んじまうんだぞっ・・・! もうすぐ」


「まぁ・・・ 死んでもし 全てが消えるのなら それまで・・・

まったくゼロなんだから・・・ 心配するにはあたらない そして

もし・・・ 何かが・・・ 言うなら魂?

あるいはある種の意識 「生」が残っているとしたら

それは痛い・痒いという神経・・・ 

あのしち面倒くさい体や脳とつながってねえんだから

どうもこれは 生身の今より

数段過ごし易そうだ・・・ つまり・・・

意識が消えようと 残ろうと OK

どっちに転んでも 心配するにはあたらない」

$惟神(かんながら)を噛みながら