「普段の下痢」…宮崎県が口蹄疫発生見逃し

見逃しというのはつまり「誤診」である。誤診には2種類あると思っている。明らかな誤診と、難易度が高い誤診。明らかな誤診とは、誰がどう見ても間違わないケース。今回の口蹄疫が、そうだったのか。専門家ではないので、わからない。



歯科においても、誤診はもちろんあるが、いわゆる「誤診」は明らかな誤診に用いられているように思う。難易度の高い誤診は、潜在的に結構多いと思っている。

歯医者で普通に撮影するエックス線写真では、見つけることができない病変があったとする。これを見逃したのは、いわゆる「誤診」ではない。難易度の高い誤診である。しかし正しい診断ができなかったため、処置しても治癒せず、延々と処置が続く。これは事実であるし、患者さんは大変な思いをするだろう。



こういったケースを「難症例」と呼んでいる。難症例というのは、治療する側からしたら、きちんと処置したのに治癒が難しかったという意味であろう。実際、難易度の高い症例も多くあるだろう。反面、単に「診断」が難しかっただけで、処置自体は簡単なケースもある。

難症例が「本当の難症例」なのか、「診断の難症例」か。この見極めが重要である。それを可能にしてくれるのが、歯科用CTである。歯医者で普通に撮影するエックス線写真では、見つけることができない病変を、3次元画像で見つけることができる。



治療の最初のステップは診断である。その診断が違うと、どんなに処置しても治らないのは当然である。治らないから「おかしいな」ということでCTを撮影する。そこでやっと間違いに気付く。こういうケースは稀で、気付かないまま大学病院に送られるようなケースは多い。

今回の口蹄疫のケースのように、気付いた時には既に遅いのである。早期発見、早期治療という言葉があるが、早期発見、確実診断、最高治療というステップが望ましいと考える。


ありがとうございます。

つづきます。