中日クラウンズ最終日(2日、愛知・名古屋GC和合C=6545ヤード、パー70)昨年の賞金王、石川遼(18)が男子ツアー新記録の58でまわり、通算13アンダーで2位に5打差をつける圧勝で今季初優勝を飾った。

6打差を追う石川は、アウトスタートの1番からバーディーラッシュ。アウトを大会の9ホール最少スコア「28」でまわると、勢いは止まらず。14~16番では3連続バーディーを奪うなど順調にスコアを伸ばしボギーなしの12アンダーで58、通算13アンダーでホールアウトした。12バーディーは男子ツアーのタイ記録。1ラウンド「58」は男子ツアー新記録と、記録づくめのラウンドとなった。石川は日本男子ツアー「史上最速」(54試合目)、「最年少」(18歳7カ月)で生涯獲得賞金3億円を突破した。

すごい!

すごすぎる!!

もんーのすごい!!!

でもね、もっと伝えてほしい。

この凄さを。

この事がどれほどか、そして遼くんがどれほどか。

頑張って伝えてみたい。



まずは記録から。

中日クラウンズは今年で51回目を迎える歴史ある大会だ。

名古屋GC和合Cは、全長6545ヤード、パー70と、昨今のロングコースとは趣が異なる、短く狭いコースだ。

そして難攻不落と言われる、難コースだ。

今大会2位だった藤田寛之選手は、先週優勝を飾り勢いに乗っていた。

その藤田寛之選手のコメント。

2日目を終えて上井は9アンダーだが、優勝スコアを「10行かないのでは?」と藤田は予想する。「2桁行ったら、和合じゃないですよ」。週末は天候も良く、グリーンは一層硬くなる。残り36ホール、ここからは濃密な消耗戦が展開されることだろう。

和合の難しさ、そして決勝ラウンドの難しさがお分かりいただけたであろうか。

この4日間の平均ストローク(予選通過者)も、69.0/70.0/71.7/71.1 となっている。

数字に表れない、決勝ラウンド、特に最終日の難しさもある。



12バーディノーボギーの「58」。

このストロークは世界6大ツアー(米、欧、豪、亜、南ア、日)での世界最小ストローク。

その他にも、和合のコースレコード61を塗り替え、

さらに6打差の逆転優勝、

最年少優勝、

9Hの最小スコア28、

最多バーディ数12はすべて大会新記録。



和合のコースレコード61を3打更新。

これがまず、あり得ない記録だ。

これまでの和合のコースレコード61は、2005年1RでY・E・ヤン選手が達成したものだ。

Y・E・ヤン選手は、昨年8月、全米プロ選手権で、アジア人として初めて男子メジャー大会を制した。

これまで一度も、最終日を首位で迎えて優勝を逃したことがないタイガー・ウッズ選手が、まさか逆転負けをするとは思っていなかった。

短い説明だったが、Y・E・ヤン選手の凄さがお分かりいただけたであろうか。

そのY・E・ヤン選手が出したコースレコードにケチをつけるつもりはないが、比較のために書く。

中日クラウンズ、過去10年のアンダーパーの人数と、2位のスコアである。

  アンダー 2位
2007 2 -2
-------------------------
2010 23 -8
2008 24 -9
2002 25 -9
2001 27 -9
-------------------------
2003 32 -7
2005 33 -11
-------------------------
2009 38 -10
2004 43 -14
2006 43 -16

アンダーパーの人数が少ないほど、2位のスコアが悪いほど、その年のセッティングが難しかったという「目安」になる。

2005年1Rという条件は、今年の4Rとは比較にならない。

2005年1Rの予選通過者平均ストロークは、68.6である。

そして今年は、かなり難しいセッティングだったと思われる。



さらに6打差の逆転優勝。

これも驚異的だ。

過去、中日クラウンズでは4打差の逆転優勝が最大だった。

データを示す余裕はないが、これはかなり少ない打数である。

さらに、過去4打差の逆転優勝が4回あったわけだが、その内訳は、

■4打差 杉原輝雄(1964年)※三好CC
■4打差 謝 永郁(1967年)
■4打差 デビッド・グラハム(1976年)
■4打差 グラハム・マーシュ(1977年)

なんと最後が1977年であるから、実に33年ぶりとなる。

難攻不落のコースでバーディが出にくいので、4打差以上の逆転優勝は至難の業なのだ。

6打差以上の逆転優勝どころか、2位に5打差つけているわけで、もう想像を超える域に達している。



最多バーディ数12。

これまでの記録は2006年3Rで、スティーブン・コンラン選手が達成した10であった。

2006年は、過去10年でもっと易しかったと思われるセッティング。

もちろん素晴らしい記録であることに変わりはないが、今年のセッティングで12というのがどれほど凄いのか、理解していただくために書いている。


ありがとうございます。

つづきます。