一番、足が重くなる外来です
13年前の手術の時は、
詳しい術前検査をしていくたびに、
どんどん悪い結果になっていったので、
ある程度、覚悟しましたが、
想像を超える悪さで…
先生の話を聞いてても、
どこか上の空
病気になりたくてなった訳じゃないよね…
先生の言葉に涙が出そうになりました
私にとってかなりツラい経験だったので、
一番緊張する外来です
ベルが鳴って部屋に入ると、
いつもと変わらない先生の笑顔がありました
私の緊張を察してるのか…
やっぱり悪い結果なのか…
一瞬で色んな事を考えながら、
ゆっくり椅子に座ります
考えても結果は変わらないのにね
大事な話の時は、必ず紙に書いて説明してくれます
がん細胞が取りきれているか
リンパ管から出て浸潤してないか
ホルモン感受性
グレード(がん細胞の顔つき)など…
今回は、本当に初期に見つけてもらったので、
悪い細胞もしっかり切除出来て、
浸潤もしてませんでした
先生もびっくりしてましたが、
切除した部位からは、
病巣とは別のがん細胞が見つかりました
手術中の目視でも確認出来なかったそうです
術前検査の画像にも写ってません
しっかり切除出来てるからね!
手術で治療は完了ですよ
放射線治療もホルモン療法も必要ありません
先生の言葉に涙が出そうになりました
でも、今回の涙は13年前とは違います
安堵の嬉し涙です
10年経過後も、検査フォローをしてもらえて、
本当に感謝です
そして…
頑張った自分もほめてあげたい!
病気になって、
辛い、悲しい、痛い、喪失感…
激動の毎日だったけど、諦めないで頑張って本当に良かった
がん治療は治すために必要な事です
でもたくさんの犠牲もありました
失ったもの
望めなかった事
諦めた事
生きるために治療の決断をしたけど、
後ろを振り返る事は何度もありました
今でも病気になる前に戻れるなら…と
思わない日がないと言ったら嘘になります
それでも!
今までの決断は間違ってなかったよ!
そう、病気になる前の自分に伝えたい
そして、もう一歩前向きになれるように…
乳房再建手術を決断しました
胸のシルエットがどうしても気になって、
洋服も体のラインが出ないようなものばかり選ぶ
背筋を伸ばして、堂々と歩きたい!
今なら出来そうな気がします
もうひと頑張りしてきます