「順調かどうかは今後判断するとして、子宮内で正常に妊娠しています」
これが初診7週のときの診断。
しかし妊娠5回目のわたしの勘は稽留流産。
待機療法をしていたわけではないけれど、次の診察までの間に自然排出してしまった。
自然排出の兆候は寒かった。
結果、排出する2日前からずっと、寒かった。
あと、お腹が緩い感じ。
わたしは生理前にときどきそんな症状になることがあるのだけど、そんなやつ。
おりものは、最初は茶色、やがてピンクになり、鮮血にかわった。
鮮血はいきなりドバーッと出てくるんじゃなくて、生理の始まりみたいな出血。
これが、排出前日に増えた兆候。
【排出当日メモ】とにかく寒い
午前中 生理初日量・腹痛2日目
14:00 眠い
15:00 だるい
16:00 痛い気持ち悪い
18:50 組織みたいな内容物
20:30 透明の球体と組織
いちばん体調が悪くなっていた夕方、娘のスイミングに付き添っていて、ここで大量出血に至らないといいな、と思っていた。
このときの、痛みと気持ち悪い波がまるで陣痛みたいだと感じてた。
自転車のハンドルを握る手が、気持ち悪さで浮いちゃう感覚になることもあった。
ゆっくり、ゆっくりしか漕げない。
幸運なことに、帰宅して落ち着いたタイミングでそのときはやってきた。
18:50に出てきたものの中に胎嚢はなく、赤黒い塊や、白い鳥の皮のような妊娠組織の一部。
この時点で体調の変化はなく、寒い、痛い、気持ち悪い。
20:30にそれは突然にやってきた。
くしゃみをしたらね、その腹圧で残っていた組織と胎嚢が全部出てきて、それだけがきれいにナプキンにキャッチされた。
それが排出されると、直前まで動けなかったほどの体調が嘘のように回復して、出てきたものを冷静にまじまじと観察することができた。
寒さ、痛み、気持ち悪さは回復した、、、とは言っても、経験してみると、小さなお産だったな、と思う。
ホルモンの影響もあって腰が痛いし、血圧が下がってクラクラするし、その晩はとても夕飯を作れる状態ではなかった。
あと、つわり症状は排出後もしばらく残ってた。
特に胸の張り。
初めての経験だったけど、ダメージをものすごく感じていた。
それでも掻爬手術をするダメージに比べたら軽いのだと思うけど。
とにかく早寝して休めることを徹底してた。
数日後に控えた娘の入学式を、自分の足で歩いて出席したかったから。
それが出来ないかも、と不安になるくらいの体調だった。
赤ちゃんが出てきたのは、
入学式の4日前の出来事。
妊娠週数は9週くらい。