短編小説 『師走』
次の年が近い日俺はあるラーメン屋にいた
このラーメン屋は熊本ラーメンが上手い
店主は大のラーメンと馬肉そして日本酒や焼酎が好きらしく
昼はラーメン屋、夜はラーメン屋と居酒屋をかねている
そのためか店は全体的にオシャレに暗めで間接照明が雰囲気を醸し出している
俺が入った時間は夜7時過ぎ丁度居酒屋の営業も始まった時だった
俺はメニューをぱらぱらと眺めた後
塩ラーメンと半熟卵そしてチャーシュー丼を注文した
この店は中心街の中でも良心的な値段で知られている
ラーメン普通盛りが600円だ、しかもあっさりとこくのあるスープじっくり煮込んだチャーシューに細めの麺がよくあう
今日は腹も減っていたのでチャーシュ丼も頼んだのだ
注文を終えてラーメンがくるのを待っていると
カウンター席の左横に若いサラリーマンが二人いたどうやらこの店の常連の様で店員と親しげに話している
サラリーマン「いやー今日仕事納めなんだよ」
店員「へーそうなんですか」
サラリーマン「それがどうしたって話だねっ」
リーダー風のサラリーマンはなかなか毒舌家の様だ、会社でもなかなかのやり手らしい以下そのサラリーマンをリーダーと呼ぶ
リーダー「しかし、あいつら遅いなぁ」
サラリーマン「あれ、部長来ないんですか?」
リーダー「だって俺あいつ嫌いだもん」
サラリーマン「はは」
店員がサラリーマンのところにやってきた
店員「お待たせしましたーキープのボトルとグラスと氷です。」
リーダー「おう待ってたよーっていうかボックス席まだ開かないの?」
店員「ただいまボックス席のお客様は20時までとなってるのでお待ちください」
リーダー「いやこっちもメンバー全員そろうまで移動できないからいいんだけどさ」
ラーメンが来たチャーシュー丼は少し時間がかかるらしい
リーダー「でもあいつらなんで18時半集合って言ったのに来ないんだ?」
店員「もしかして18時半を8時半と間違えてるのかもしれませんね」
以前来たよりもラーメンのレベルがあがっているのに気付いた麺に程よくコシがありスープにコクが増している
リーダー「しかし、焼酎ってのは酔いが回るのが早いよな、一杯で缶ビール3本分だったかな?」
半熟卵を割るととろっと黄身が麺に絡んださらにコクが増した
卵の固さもほどよい
リーダー「ったくおせえなあいつら」
半分ほど食べたところでサービスの揚げニンニクをスプーン一杯分足した
香ばしい匂いが丼から香る揚げニンニクのカリカリとした食感もまた美味だ。
ここで、店に一人入ってきた
店員「いらっしゃいませー!」
店員一同「いらっしゃいませー!」
リーダー「おー来た来たおせーよ」
サラリーマンB「わりーわりー今日山形までだったからよ、今日のエアジャムフライデー面白かったぞ!」
エアジャムフライデーとは宮城のローカルラジオ番組の事だ地元出身のMC本間秋彦の地元を知り尽くしたトークとアシスタントのさとう千日の絶妙なボケが午後の雰囲気にマッチした人気番組だ。
リーダー「しらねーよそんなの!」
サラリーマンB「ブー!今日は木曜だからエアジャムフライデーじゃありませーんひっかかったー」
サラリーマン「誰もひっかかってねーよ」
チャーシュー丼が出てきたチャーシューの香りが食欲誘う
卵に黄身を割り全体に混ぜるとろみがまして増してますます上手そうだ
一口食べるとチャーシューのしっかりした味とご飯の甘みが絶妙だ
リーダー「よーし、店員さーん」
店員「ハイ」
リーダー「こいつにロックのグラス」
店員「かしこまりました」
サラリーマンB「あ、わりぃね」
リーダー「いやいや」
すぐにグラスは届いた
リーダーは焼酎をグラスに並々と注いだ
サラリーマンB「ストレートでそんなに飲めねぇよ」
リーダー「シングルモルトだシングルモルト」
サラリーマン「じゃあ、乾杯!」
リーダー&サラリーマンB「乾杯!!」
サラリーマンB「うわーきつー」
俺はチャーシュー丼にラーメンのスープを入れた
スープの味がご飯と混ざり合って最高の味だ
リーダー「たしか、焼酎ってのは酔いが回るのが早いよな、一杯で缶ビール3本分だったかな?」
店員「お席用意できましたよ」
リーダー「お、待ってたよー、じゃ移動しようぜー」
一行はボックス席へ向かった
俺はチャーシュー丼を片付けラーメンの残りのスープを飲み干したごちそうさま
俺はレジに向かい伝票をわたし会計をすませた
外に出ると冬の寒さが身にしみた暖冬なんて本当なのだろうか俺はマフラーを巻き直し駅へ向かった
周りの人々も駅へ向かっている人が多数だ
クリスマスも終わりもうこの年は次の年への準備へ大忙しだ
街のイルミネーションももう次の年のようだ
来年もいつものように一人で遊びほうけているんだろう
そして、将来やはり一人で酒を飲むのだろうか
自分の将来が不安になってきた
短編小説って書いたが実話だ
このラーメン屋は熊本ラーメンが上手い
店主は大のラーメンと馬肉そして日本酒や焼酎が好きらしく
昼はラーメン屋、夜はラーメン屋と居酒屋をかねている
そのためか店は全体的にオシャレに暗めで間接照明が雰囲気を醸し出している
俺が入った時間は夜7時過ぎ丁度居酒屋の営業も始まった時だった
俺はメニューをぱらぱらと眺めた後
塩ラーメンと半熟卵そしてチャーシュー丼を注文した
この店は中心街の中でも良心的な値段で知られている
ラーメン普通盛りが600円だ、しかもあっさりとこくのあるスープじっくり煮込んだチャーシューに細めの麺がよくあう
今日は腹も減っていたのでチャーシュ丼も頼んだのだ
注文を終えてラーメンがくるのを待っていると
カウンター席の左横に若いサラリーマンが二人いたどうやらこの店の常連の様で店員と親しげに話している
サラリーマン「いやー今日仕事納めなんだよ」
店員「へーそうなんですか」
サラリーマン「それがどうしたって話だねっ」
リーダー風のサラリーマンはなかなか毒舌家の様だ、会社でもなかなかのやり手らしい以下そのサラリーマンをリーダーと呼ぶ
リーダー「しかし、あいつら遅いなぁ」
サラリーマン「あれ、部長来ないんですか?」
リーダー「だって俺あいつ嫌いだもん」
サラリーマン「はは」
店員がサラリーマンのところにやってきた
店員「お待たせしましたーキープのボトルとグラスと氷です。」
リーダー「おう待ってたよーっていうかボックス席まだ開かないの?」
店員「ただいまボックス席のお客様は20時までとなってるのでお待ちください」
リーダー「いやこっちもメンバー全員そろうまで移動できないからいいんだけどさ」
ラーメンが来たチャーシュー丼は少し時間がかかるらしい
リーダー「でもあいつらなんで18時半集合って言ったのに来ないんだ?」
店員「もしかして18時半を8時半と間違えてるのかもしれませんね」
以前来たよりもラーメンのレベルがあがっているのに気付いた麺に程よくコシがありスープにコクが増している
リーダー「しかし、焼酎ってのは酔いが回るのが早いよな、一杯で缶ビール3本分だったかな?」
半熟卵を割るととろっと黄身が麺に絡んださらにコクが増した
卵の固さもほどよい
リーダー「ったくおせえなあいつら」
半分ほど食べたところでサービスの揚げニンニクをスプーン一杯分足した
香ばしい匂いが丼から香る揚げニンニクのカリカリとした食感もまた美味だ。
ここで、店に一人入ってきた
店員「いらっしゃいませー!」
店員一同「いらっしゃいませー!」
リーダー「おー来た来たおせーよ」
サラリーマンB「わりーわりー今日山形までだったからよ、今日のエアジャムフライデー面白かったぞ!」
エアジャムフライデーとは宮城のローカルラジオ番組の事だ地元出身のMC本間秋彦の地元を知り尽くしたトークとアシスタントのさとう千日の絶妙なボケが午後の雰囲気にマッチした人気番組だ。
リーダー「しらねーよそんなの!」
サラリーマンB「ブー!今日は木曜だからエアジャムフライデーじゃありませーんひっかかったー」
サラリーマン「誰もひっかかってねーよ」
チャーシュー丼が出てきたチャーシューの香りが食欲誘う
卵に黄身を割り全体に混ぜるとろみがまして増してますます上手そうだ
一口食べるとチャーシューのしっかりした味とご飯の甘みが絶妙だ
リーダー「よーし、店員さーん」
店員「ハイ」
リーダー「こいつにロックのグラス」
店員「かしこまりました」
サラリーマンB「あ、わりぃね」
リーダー「いやいや」
すぐにグラスは届いた
リーダーは焼酎をグラスに並々と注いだ
サラリーマンB「ストレートでそんなに飲めねぇよ」
リーダー「シングルモルトだシングルモルト」
サラリーマン「じゃあ、乾杯!」
リーダー&サラリーマンB「乾杯!!」
サラリーマンB「うわーきつー」
俺はチャーシュー丼にラーメンのスープを入れた
スープの味がご飯と混ざり合って最高の味だ
リーダー「たしか、焼酎ってのは酔いが回るのが早いよな、一杯で缶ビール3本分だったかな?」
店員「お席用意できましたよ」
リーダー「お、待ってたよー、じゃ移動しようぜー」
一行はボックス席へ向かった
俺はチャーシュー丼を片付けラーメンの残りのスープを飲み干したごちそうさま
俺はレジに向かい伝票をわたし会計をすませた
外に出ると冬の寒さが身にしみた暖冬なんて本当なのだろうか俺はマフラーを巻き直し駅へ向かった
周りの人々も駅へ向かっている人が多数だ
クリスマスも終わりもうこの年は次の年への準備へ大忙しだ
街のイルミネーションももう次の年のようだ
来年もいつものように一人で遊びほうけているんだろう
そして、将来やはり一人で酒を飲むのだろうか
自分の将来が不安になってきた
短編小説って書いたが実話だ