こんにちは。
理念浸透コンサルタントの松本です。
十方よし.TV10月号のゲストは
株式会社荻野屋の高見澤社長でした。
峠の釜めしとして有名な荻野屋さん。
高見澤社長が就任し、
様々な改革を行っていったそうです。
例えば仕入業者の見直し。
付き合いがなく長く馴れ合いになっており、
納品日や納品数量に間違いがあることがある。
付き合いが長いからこそ、
互いに大目に見ることがある。
お客様の要望に敏感になり、
一緒にお客様の期待に応えようという
パートナー関係にはなかなか慣れなかったといいます。
また釜めしの代名詞でもある益子焼の容器。
長年この容器を使ってきたことで認知もされてきた。
しかし時代の変化ともに、
「容器が重い」「捨てにくい」
という声が顧客から聞かれるようになる。
しかし容器を変えることはタブーだったといいます。
この容器だからこそ「峠の釜めし」なんだと。
高見澤社長は、
「自分がオーナー家だったから
タブーに切り込めたのかもしれない。
社員ではその提案はできなかったと思う」
と言われていた。
空弁などで紙の容器などにもチャレンジしました。
話は変わりますが
以前、日産自動車に勤めていた方が
このように話されていた。
「当時カルロスゴーンはコストカットによって
収益を改善させて日産を蘇らせた。
取引業者の顔色を窺わずできたのは、
外部から経営者を招いたからだ。
当時の役員はどうしたら収益が改善できるかを
当然知っていた。
でも利害関係やこれまでの付き合いから、
断行することができなかった」
上記に2社に共通していること。
顧客の期待に応える、収益を改善する。
そのための手法は概ね分かっている。
分かっていても断行できない。
タブーを無視し、空気を読まず、
断行できるリーダーがいたから、
新たな未来を創り出せたということ。
あなたの会社にも
会社を成長させる「タブー」はありませんか?
こんにちは。
理念浸透コンサルタントの松本です。
十方よし.TV10月号のゲストは
株式会社荻野屋の高見澤社長でした。
荻野屋さんは峠の釜めしとして有名ですね。
皆さんも一度は、
食べたことがあるのではないでしょうか。
1885年創業、今年で137年。
明治18年に信越本線横川駅の開業に伴い、
旅館業と共に弁当屋としてスタート。
横川駅~軽井沢間の廃線により釜めし販売の激減。
上越自動車道の開通により国道18号利用者減。
そのためドライブイン利用客が大幅に減。
ドライブンインの多角化。
サービスエリアへの出店などで危機を回避します。
2003年に父である当時の社長が急逝。
現社長が26歳で会社に戻りましたが
莫大な負債が残っていました。
組織の危機意識の欠如、
機能しない管理体制にメスを入れて改革を断行。
少しずつ変化が起きてきた矢先、
東日本大震災の影響で自粛モード。
最も予約が入る時期にキャンセルの嵐。
資金繰りが大幅に悪化し、実質債務超過に認定されます。
資産売却やグループ会社の解体・透明化などをし、
なんとか7年で債務超過の解消。
一安心と思いきや次に訪れたのがコロナ。
前年の売上80%あまりが消えてしまいました。
新しい企画の推進とスクラップ&ビルドにより、
営業利益は2021年は前年度比160%まで成長しました。
釜めしの専門店を銀座にオープン。
人気アニメとコラボ企画。
新橋に飲食店をオープン。
様々なチャレンジを今なお続けています。
137年も続く老舗企業。
荻野屋さんだけではないですが、
想定しない大きな危機が何度も訪れ、
それを乗り越えた企業だけが老舗企業と呼ばれます。
荻野屋さんの合言葉は3つのC。
「チャレンジ、チャンス、チェンジ」
危機こそチャレンジをして前に進む。
それが新しいチャンスをつかむことに繋がり、
新生荻野屋へチェンジしていける。
3つのCには、
そういう想いが込められています。
「危機こそチャレンジせよ」
「チャレンジなくしてチャンスなし」
そのようなことを教えていただきました。
こんにちは。
理念浸透コンサルタントの松本です。
先日、日ごろからお世話になっている
整体院の院長との雑談です。
松本:
「整体院とかやっていると、
治療後にかえって身体が痛くなった。
施術のせいで痛みが取れない等、
クレームや訴訟もあったりしますよね?」
院長:
「それはうちはあまりないですね。
当院で特に気を付けているのが
女性の患者さんからセクハラの
訴えが起きないようすることですかね」
防犯カメラを治療スペース内につけることもできない。
施術するには身体を触らないといけない。
女性の身体ならば尚更、
注意しないといけないのでしょう。
他の整体院では、女性からの訴えで
訴訟になった例も複数あるそうです。
松本:
「そんな問題に巻き込まれたくないですね。
何か対策はされていますか?」
院長:
「うちは全体的に若手でルックスが
爽やかな先生が多いでしょう?
デブはまずいのでジムに行ってもらっています。
太っている先生は嫌でしょ?
第一印象で“このデブのおっさんに施術されたくないな”と
女性の患者さんに思われたら終わりです。
最初の段階で不快感を持たれたら
同じことでもトラブルが起きやすくなると思うんですよね」
もちろん施術する際に事前説明をどうするとか、
施術後に体の状態を確認するなど、
通常の対策は必ずした方がいい。
でもサービス業である以上、
「印象を少しでもよくする」努力は、
セクハラ問題を起こさない一つの対策と言えますね。
こんにちは。
理念浸透コンサルタントの松本です。
オープンワークが調査をした
退職者が選ぶ「辞めたけど良い会社ランキング2021」
という記事が出ていました。
1位「マッキンゼー・アンド・カンパニー」
2位「グーグル」
3位「A.T.カーニー」
4位「リクルートマネジメントソリューションズ」
5位「P&Gジャパン」
6位「スカイライト コンサルティング」
7位「サントリーホールディングス」
8位「特許庁」
9位「リクルートホールディングス」
10位「ゴールドマン・サックス証券」
約半数が外資系企業。
この会社でしかなかなかできない魅力的な経験ができ、
次のビジョンに向けて、ステップアップできたという理由が
想像できます。
おそらく上記の会社は離職率で見たら
低いわけでもない。
様々な理由で一定数の人材が退職しているでしょう。
一般的に離職率が低い方が“いい会社”のように聞こえますが、
離職率が低くはないけど“いい会社”もあるということ。
様々な指標を決めて、
スコアが高い企業を“いい会社”として
表彰することはよくされています。
一方で“いい会社”はみんなにとって“いい会社”ではない。
会社が提供するものと働く人が求めているもののマッチング。
ここにズレがないと“いい会社”と認識される。
会社の採用は“お見合い”と言っている方がいますが、
まさにマッチングですね。
退職の理由はネガティブなものが圧倒的に多い。
そのような現実の中で、
「辞めたけどあの会社は“いい会社”だったな…」
と言われる会社にしたいですね。
こんにちは。
理念浸透コンサルタントの松本です。
以前、中央タクシーの宇都宮社長から
こんなエピソードを聞いたことがあります。
「弊社のタクシーの運転手さんは、
“俺はこんなことをやった!”なんて
あまり自己アピールされないので、
会社で全てのエピソードを把握できていません。
きっと私が把握できていない所でも
間違いなくホスピタリティある行動をとっている。
なぜならば弊社では
“自分以外はお客様”という精神がある。
先日も会社に御礼の品が届いたので、
何があったのかを聞いてみた。
一般女性が運転する車が突然止まってしまった。
どうしたらよいのか途方に暮れていたら、
そこに偶然、中央タクシーが通りがかり、
運転手さんが車が動くように協力してくれたそうです。
この一般女性にとっては、車の故障に詳しくなく
運転手さんは心強い存在で本当に助かったそうです。
ちなみにこの一般女性は乗客ではない。
でもそのような人にも優しく対応できている。
この運転手さんは日頃、乗客にどのように接しているかは
見なくても分かりますよね」
タクシーは事業外労働。
すべてのタクシーに監視カメラでもつけない限り、
お客様とどのように接しているかは、
日頃の振る舞いは把握できません。
ホスピタリティは技術なのか?と言えば、
そうとも言い切れません。
おそらくホスピタリティが自然体でできる人は、
お金を支払ってくれるお客様以外にも
相手の立場に立って、
親切に振る舞える人ではないでしょうか。
お客様以外への振る舞いを見れば、
お客様への振る舞いは想像できる。
そんなことを考えさせられました。