『物づくりはヒトづくりから』 | ~100年企業を目指して~理念浸透と人材育成の教科書~

~100年企業を目指して~理念浸透と人材育成の教科書~

100年続く会社の生存率を考えると奇跡に近い。1代の経営者で終わらず4~5代の経営者がバトンを繋ぎ続ける。そこに何かロマンを感じますね。どんな秘密があるのか。経営の量ではなく、経営の質に拘ったコンテンツをお送りします。

こんにちは。
理念浸透コンサルタントの松本です。

 

十方よし.TV12月号には
田野井製作の田野井社長をゲストにお迎えしました。

埼玉県白岡市に本社を構え、
昨年、創業100周年を迎えました。

タップ・ダイスの製造を主事業としています。

あまり聞きなれない製品だったのですが、
雄ネジ、雌ネジとも言われているそうで、
様々な工業製品に使用されています。

専業ならではの高い技術に支えられた製品は、
トラブルが少なく、コスト削減につながると
納品先からの評価も高い。


田野井社長の入社当時は、職場の雰囲気が暗い。
挨拶をしても返ってこない。

正直言えば、
「誇れる職場ではなかった」と言います。



専門知識・技術を持っていない田野井社長が就任。

挨拶改革と同時に環境整備から始めたそうです。

いわゆる5Sですね。
いらない物をとことん捨て(=整理)、
直ぐに取り出せるようにする(=整頓)
綺麗な状態を維持(=清掃・清潔)する活動をしました。

社員は始めは嫌々で、
やらされ感もあったといいます。

社長自ら率先垂範をし、
徐々に環境整備活動が定着。

今では、5Sをしながら社員同士がおしゃべりをし、
楽しくやっている光景も見られます。



創業100年も経っている会社ですから、
建物内外部はお世辞にも「新しい」とは言えません。

だからこそ
社員の皆さんが日頃から綺麗にし、磨いているのが
いっそう伝わってきます。


「良き習慣は才能を超える」とも言われます。

5Sは田野井製作所では「良き習慣」ですね。

この会社に入ったら綺麗にすることが
「普通」になります。
環境の力は大きいですね。


皆さんも自社に何かしらの「良き習慣」を
作ってみませんか。