『“不満”ではなく“不安”が理由です』 | ~100年企業を目指して~理念浸透と人材育成の教科書~

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100年続く会社の生存率を考えると奇跡に近い。1代の経営者で終わらず4~5代の経営者がバトンを繋ぎ続ける。そこに何かロマンを感じますね。どんな秘密があるのか。経営の量ではなく、経営の質に拘ったコンテンツをお送りします。

こんにちは。
理念浸透コンサルタントの松本です。


労働者を酷使して劣悪な職場環境で働かせる企業のことを
「ブラック企業」という。

ブラック企業で働きたいと思う人は少数であり、
ブラック企業では若者の退職率は当然高くなる。


対語には「ホワイト企業」がある。

一般的に従業員のエンゲージメントが高く、
退職率と残業時間が低く、
有給休暇が多い企業を指す。



ホワイト企業を目指している経営者も出てきている。


「働き方改革とは“働かない”改革」
揶揄している専門家もいる。

つまり、いかに労働時間を減らし、
どれだけ休みを増やすのか。
それだけに注力しがちだからだ。


「ゆるい職場」というワードも出てきた。

労働時間も短くて、休みもしっかりとれて、
仕事のプレッシャーも少ない。

大きな仕事の責任を負うことは少なく、
やるべきことをやっていればいい。



リクルートワークス研究所の調査によれば、

直近の新入社員の48.9%が、
「自分は別の会社や部署で通用しなくなるのではないかと感じる」
回答しているそうだ。


社内の人間関係も良いし居心地もよい。
でも自分は成長しているのだろうか?
社外から見て、価値あるビジネスパーソンになっているのだろうか?

このままこの「ゆるい職場」にて
自分の将来はどうなるのだろうか?

そんな不安を抱くのでしょう。


「働きやすさ」と「働きがい」。
その2つが揃って初めて、働き方改革。

「働きやすさ」ばかりを追求した結果、
「ゆるい職場」になってしまわないように。



特に自己成長意欲が高い若手社員ほど、
「ゆるい職場」に見切りをつけてしまうでしょう。

「不満」だけでなく「不安」も退職の要素になりうる。