『100年続くためのファミリーガバナンスとは?』 | ~100年企業を目指して~理念浸透と人材育成の教科書~

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100年続く会社の生存率を考えると奇跡に近い。1代の経営者で終わらず4~5代の経営者がバトンを繋ぎ続ける。そこに何かロマンを感じますね。どんな秘密があるのか。経営の量ではなく、経営の質に拘ったコンテンツをお送りします。

こんにちは。
理念浸透コンサルタントの松本です。


十方よし.TV3月号のゲストは、
オタフクホールディングスの佐々木社長。


お好み焼きソースだけでなく、
お好み焼きを国内国外に普及してきました。


創業は1922年。
100年を超える長寿企業です。

非常に興味深かったのが、
ファミリーガバナンスです。

一般的に3代目や4代目が
会社をダメにしてしまうと言われる。

親子、兄弟、従兄弟の関係で上手くやってこれたが
4代目となれば、血も縁も薄まってくる。


そこで佐々木社長は、「転ばぬ先の杖」として
家族憲章を制作。



佐々木家の関係者が集まり、
家族理念や価値観、行動規範や懲罰規定、脱会規定や退職規定など、
明文化していきました。



箍をはめることがなければ、
この先、社内は佐々木ばかりになってしまうという
危機感を抱いたそうです。

・各家から一人のみ後継者を選出する。
 各事業会社で同族役員を半数以下にする

・65才で現役を退き、顧問、相談役に就任する

・後継者は世間が決める。
(実績=何を変えて、何を始めて、誰を育てたか)

・年4回のファミリー会を開催する



一例ですが、
憲章の中で上記のようなことを明確にしていきました。


オーナーはどうしても絶対的な力を持ってしまい、
身内への甘えが少なからず出てしまうものではないでしょうか。
(少なくても社員からそのように見えてしまう)


100年以上続く企業には、続く理由があります。

会社は「公器」である。


改めて気が引き締まる思いです。