『自立を捨てる』 | ~100年企業を目指して~理念浸透と人材育成の教科書~

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100年続く会社の生存率を考えると奇跡に近い。1代の経営者で終わらず4~5代の経営者がバトンを繋ぎ続ける。そこに何かロマンを感じますね。どんな秘密があるのか。経営の量ではなく、経営の質に拘ったコンテンツをお送りします。

こんにちは。
理念浸透コンサルタントの松本です。


先日、あるジャーナリストの方とお話をしていた時に

「自立を促す教育。
 これがこれまで間違っていたのではないか?」


と言われていたのが印象的です。


自立=自分の足で立つこと。

他者に依存することは好ましくなく、
子供から大人へ、新入社員から中堅社員になる上で、
「自立」を求められてきたように思います。

むしろそれが普通でした。

自立が賛美されてきて、
自立志向が生みだす負の側面は見過ごされてきたように感じます。


自立を推奨すればするほど、
他人に相談できない、他人に甘えられない、他人に協力を仰げない、
他人に頼れない、他人に弱みを見せられない。


自立をしているように見せるために
欠点や弱みを隠して気高く振る舞うことも…。



こんな状態で会社で働いているとなれば、
気が滅入るのも仕方がありません。


行き過ぎた自立志向は、
かえって会社の雰囲気を悪くしているかもしれません。


「自立を止めよう」「他人に甘えよう」


そうったメッセージを発していった方が、
協力し合える風土が形成されるかもしれません。