『会社の大小=優劣なのか?』 | ~100年企業を目指して~理念浸透と人材育成の教科書~

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100年続く会社の生存率を考えると奇跡に近い。1代の経営者で終わらず4~5代の経営者がバトンを繋ぎ続ける。そこに何かロマンを感じますね。どんな秘密があるのか。経営の量ではなく、経営の質に拘ったコンテンツをお送りします。

こんにちは。
理念浸透コンサルタントの松本です。


様々な会社の経営者ばかりが集まる会合にて
不思議な光景がありました。


よく見られる傾向として、
企業規模が大きな社長が、会社規模が小さい社長に対して
マウントを取ってしまうということ。

本人はそのつもりはないかもしれませんが…。

周りが規模が大きい社長を
立ててしまうからでしょうか。


中小企業の社長は、
「うちは○○さん所に比べれば小さな会社ですが…」
と自社を謙遜して挨拶をしている。


「○○さんくらいの大企業になるのが目標です。
 どうしたら御社のようになれるのでしょうか?」

とおだてるように質問をする。


また株式公開を考えている企業の社長は、
「ただいま上場に向けて準備中です」
と聞いてもいないのに、自慢を始める。


経営者は負けず嫌いなのでしょうか?
初対面でありながら、
マウントの取り合い合戦が行われていました。


会社の規模が大きい=優
会社の規模が小さい=劣

上場している=優
上場していない=劣



このような公式を持っている方が
一定数いるように感じます。


規模の大小、上場の有無は
“いい会社”とは関係ありません。

“いい会社”こそが価値があり、
“いい会社”であることを自慢してほしいものです。


確かに大企業は経営資源がたくさんある。
上手く使いこなせれば、
ダイナミックなビジネスができる。

一方で「決済」に時間がかかることが多い。
何人にも承認を取らないといけない。

承認を取るプロセスが面倒で挫折をしたり、
分業が進みすぎて歯車感を感じることもある。


一方で小さな会社は経営資源が少ない。
分業が進んでいないので何でもやらないといけない。

しかし経営者と近く、何を考えているかが分かる。
決済も直接できるし回答が早い。

やりたいことがたくさんある人には、
小さな会社の方が働きやすいかもしれません。


企業規模が大きい=優
上場企業=優

こういった考え方を
アップデートしてほしいものです。