『利益は“ほどほどに”』 | ~100年企業を目指して~理念浸透と人材育成の教科書~

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100年続く会社の生存率を考えると奇跡に近い。1代の経営者で終わらず4~5代の経営者がバトンを繋ぎ続ける。そこに何かロマンを感じますね。どんな秘密があるのか。経営の量ではなく、経営の質に拘ったコンテンツをお送りします。

こんにちは。
理念浸透コンサルタントの松本です。


先日、Y社長からこんなことを言われていました。

「私の経験上、過去最高益というのは麻薬。
 利益はたくさん残せればいいと思っていました。
 
 でも最高益を目指すと社内にひずみが出る。
 
 削ってはいけない経費を削る。
 人件費が上がらないように、
 たくさんの業務をスタッフに任せて疲弊する。
 
 社員が健康を害したこと、店内で火事があったこと。
 根本原因は私の最高益思考です。
 
 最高利益から最適利益に考えを改めました」



起業家O氏も同じようなことを言われていました。

「最高益という事実があれば、内容を見なければいけない。
 未来への研究開発費を絞れば、利益が残る。
 しかしそれは数年後に不利益を被るだろう。

 四半期決算で自分が任された期間で
 結果を残そうとする経営者の中には、
 数年後の会社の状態よりも、現在の最高益を目指す。

 “利益はほどほどに”」




よくビジネスは「結果がすべて」だと言われる。

もし結果=利益と捉えるならば、
結果の検証は必要だ。 

その結果は持続性があるのか。

専門誌に過去最高益ともてはやされた企業は、
今どうなっているのだろうか…。