『クレドを作る前にやるべきこと』 | ~100年企業を目指して~理念浸透と人材育成の教科書~

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100年続く会社の生存率を考えると奇跡に近い。1代の経営者で終わらず4~5代の経営者がバトンを繋ぎ続ける。そこに何かロマンを感じますね。どんな秘密があるのか。経営の量ではなく、経営の質に拘ったコンテンツをお送りします。

こんにちは。
理念浸透コンサルタントの松本です。


経営者の方の中には、
「私の理念が伝わっていない」と嘆く方がいます。


もちろん会社の規模にもよるのでしょうが、
100名以下の企業であれば、伝わっていないのではなく
「伝えていない」のが正しい。



経営幹部とともにクレド(行動指針)を作りたいと
相談を受けることがあります。


A社は社長のメッセージが日頃から少ない。
A社でクレドを作ると
「私の描くクレドとずれている」と社長は言われます。

すると社長の編集作業の割合が高まっていき、
結局は社長の作ったクレドになっていく。


B社は日頃から社長メッセージを熱心に発信している。
B社でクレドを作ると、
「私の描くクレドと、ほぼほぼ一緒です」と言われます。
少しに修正のみで完成させることができます。


経営理念浸透で大事なことの一つが、
社内の「口癖」です。



子供は育った環境、
つまりは親の発する言葉から覚えていきます。

そして言葉から考え方がインストールされていく。


会社にも共通点があります。
社内で使われる口癖が社員の頭に自然と入っていく。
そして言葉から考え方が形成されていきます。


おそらくB社の社員は、
社長のメッセージを頻繁に聞いているうちに、
自分の考え方なのか、経営者の考え方なのか、
境目がなくなっているのではないかと思います。



ですからB社の社員が自然と発している言葉を聞くと、
社長の言葉(=社長の理念)が影響していることが分かります。


浸透していないとなげく前に、
相手に影響を与えるほど発信しているか?


まずはそこからですね。