『直近の印象が良ければいいのか?』 | ~100年企業を目指して~理念浸透と人材育成の教科書~

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100年続く会社の生存率を考えると奇跡に近い。1代の経営者で終わらず4~5代の経営者がバトンを繋ぎ続ける。そこに何かロマンを感じますね。どんな秘密があるのか。経営の量ではなく、経営の質に拘ったコンテンツをお送りします。

こんにちは。
理念浸透コンサルタントの松本です。


「人間は感情的に物事を判断する」

このように言われています。

「自分は論理的な人間である」と思っている方でも
感情的に情報を判断し、意思決定してしまうことが
あるでしょう。


企業内の人事評価にて、

「直近の印象に引っ張られない」

という原則を考課者研修にて伝えますが
どうしても直近の印象で引っ張られます。


Aさんへの直近の印象=Aさんへの直近の感情
で評価が変動してしまうんですね。


あまり触れたくない話題ですが、
政治の世界でも応用されます。

選挙の直近では、悪い印象を与えないために
意見が分かれるものは結論を出さない。

あえて先延ばしにします。
失態を侵さないことに重きを置く。

直近の印象を悪くすると
投票数に大きく影響を与えますから。

意地悪な見方をすれば、
選挙の直近にはポイント稼ぎが必要になりますね。

恐ろしいことにスキャンダルを隠しておいて、
そのタイミングで公開し、
足を引っ張ることもあるようですが…。


本来は任命期間でどれだけの結果を残したのか。
冷静に評価するべきなんですね。


人が人を評価するのは難しい。

直近の評価が自分の感情を支配してしまう。


これだけは注意しておきたいものです。