『なぜ医者の息子は医者なのか?なぜ政治家の息子は政治家なのか?』 | ~100年企業を目指して~理念浸透と人材育成の教科書~

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100年続く会社の生存率を考えると奇跡に近い。1代の経営者で終わらず4~5代の経営者がバトンを繋ぎ続ける。そこに何かロマンを感じますね。どんな秘密があるのか。経営の量ではなく、経営の質に拘ったコンテンツをお送りします。

今日のテーマは
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遺伝(先天的)<環境(後天的)
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最近様々な分野の2・3世と呼ばれる人達にお会いします。
例えば、医者・弁護士・政治家・彫刻家・
起業家・経営者などなど。

父親も●○やっていて…。祖父も●○やっていて…。
代々引き継がれています(※道を外す人も多いですが…)

彼・彼女らにとって、
その道に進むことはもはや『当たり前』なんですね。

でも部外者である私たちからすると
「すごい!」と見えます。

先日もこんな会話が目の前で起きました。

起業家:
「佐藤社長(仮名)はすごいですね。
  何もないところから事業を立ち上げられて…。
 不安とかなかったんですか?」

「不安がないことはないですが…。
  父親が複数の事業を立ち上げているのを
  幼少期から見てましたから、
  自分もそういうことをやるものだと思っていました」


2代目経営者:
「工藤社長(仮名)は、他企業の一般サラリーマンから
  後継者として実家に戻られた。
 経営者としてやっていける自信はあったんですか?」

「自信があるとかないとかの問題ではないです。
  幼い頃から経営者の父親を見てきました。
 継いでくれと直接言われたことはないですが、
  継ぐものだと思っていました。
 父親の知り合いの経営者がよく自宅に来て、
  遊んでもらっていましたし、
 そんなに遠い世界に住む人だとは思っていませんでした」


本人からすれば普通。
他人からすればすごい!というギャップが起きています。


人の思考・言動は何によって決まるか。
最近では遺伝(先天的)が50%、
環境(後天的)が50%という考え方が主流ですね。

2世たちは遺伝的要素が
備わっているという見方もできますが、
環境的要素の方が大きいのではないかと思います。

つまり身近で見る親が
起業家であったり経営者であったりする。

だから起業家や経営者が
特別な仕事ではないと刷り込まれている。

自分も当然なれるものだという自己認識・自己信頼がある。

一般的な人から見れば、
「起業家」「経営者」にはなれないと思っている。

遠い世界にあり、
自分には無理だという自己認識・自己信頼がある。


どのような自己認識・自己信頼を持つかで
両者の差が生まれています。

出発点でほぼ決まってしまっているんですね。


「高い自己認識と高い自己信頼が可能性を広げる」


私自身を振り返ってみると、
ごくごく平凡な家庭に育ちました。

「起業」とか「経営」とか聞くと、
自分とは別世界の人だと思っていましたし
縁のない世界だと思っていました。

でも「コンサルタント」という仕事を通じて
多くの「経営者」と仕事をさせて戴きました。

その過程でいつの間にか、
経営者は「特別な人」ではなく
「普通の人」と思うようになっていきました。

この仕事を通じて私の自己認識・自己信頼が
変化してきたのかもしれません。


皆さんも自己認識・自己信頼を変えるアプローチを考えてみましょう。