『あなたの会社の社員は、社史を話せますか?』 | ~100年企業を目指して~理念浸透と人材育成の教科書~

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100年続く会社の生存率を考えると奇跡に近い。1代の経営者で終わらず4~5代の経営者がバトンを繋ぎ続ける。そこに何かロマンを感じますね。どんな秘密があるのか。経営の量ではなく、経営の質に拘ったコンテンツをお送りします。

『あなたの会社の社員は、社史を話せますか?』
 
8月は終戦記念日があり「歴史」について、考えさせられますね。
日本という国にも「歴史」があるように、
会社にも「歴史」があります。
 
会社の「歴史」を社史と言いますが、
皆さんの会社の社員は、社史を話せますか?
 
 
「社史はホームページに時系列で書いてある。
 興味がある人は、見ているんじゃないですか」
 
と答える経営者・人事部の方がいます。
 
新卒であろうと、中途であろうと、
社史を入社時に丁寧に教える会社もあります。
 
私は社史を入社時に教えることを推奨しますが、
その考えに否定的な方もいます。
 
その理由は、
「社史なんか伝えても、彼らには興味がない。
 一番知りたいのは、どのような仕事をするか」ですからと。
 
「社史」を学ぶ本当の意味は何なんでしょうか?
 
 
学校で学んだような、
●年●月に何が起きた、何をしたとか、
覚える必要はないと思います。
 
一番の目的は、
「自分はバトンを受け継いでいる」と
実感することではないでしょうか。
 
 
社史を知らないと、「今」という点で働きます。
点で働くから、自己中心的発想から抜け出せない。
 
でも社史を知ると、過去の流れから「今」があり、
それを未来の人へバトンを渡すという、線で働くことができる。
 
過去の先人たちの働きがあって、自分が今この会社にいます。
 
「バトンを代々受け継いでいくのは、経営者だけではない。
 社員も同じ。“連続性”の中で生きている」
 
こういった感覚を持つために「社史」を知ることが
必要だと思います。
 
過去から引き継いだ今の会社。
より良い会社へ作り上げて、
次の世代へバトンを渡しましょう。