京セラ/CNTAX Aria
京セラコンタックス、アリア。1998年発売で京セラコンタックスの最終機種になった一台で2004年に生産終了、翌年2005年には京セラはカメラ事業から撤退しました。
以前にこのブログでコンタックスAX でミラーが前にずれていきレンズに干渉してシャッターが切れなくなってしまう不具合の記事を書きましたが、このアリアではミラーがずれないように、ミラー先端両サイドに切り込みをいれてミラー枠に壁をつけ、ミラーがずれないように改良されています。
お預かりしたカメラは部品の脱落、シャッターの不具合、ピント不良でお預かりしたのですが、ここではピントの調整で記事を書いていきます。
ピント不良と言ってもいろいろな要因が考えられますが、調べてみるとこのカメラの場合はミラーの角度がずれていたためでした。
上の写真のようにミラーが下がった状態のとき、レンズの光軸に対し、ミラーは45度の角度で止まっていて、光軸中心部ではレンズマウント面からフイルムレール面と等距離の位置にフォーカシングスクリーンが取り付けられています。
もし、きっちりとピントを合わせたにもかかわらず、出来上がった写真がすべて後ピンや前ピンになっているとしたら、何らかの理由でマウント面からフイルムレール面までの距離とマウント面からファインダースクリーンまでの距離が等距離でなくなり、ピントがずれた写真を撮ることになってしまいます。
ただ、ピントがずれているからミラーの角度がずれているとは限りません。他にもフォーカシングスクリーンの取り付け位置が狂っている場合もあり、測定機にかけて調べてみないと原因の特定は難しいです。
上カバーを外して。メカニカルカメラの場合、分解したカメラをぱっと見ても大体どのメーカーのカメラか大体わかったのですが、電子(電気)式の後期になるとどのメーカのカメラか判別しにくくなってきました。
ボディー本体からミラー室のある前板を分離、後ろ側から見たものです。
左側ミラーの下側にミラーがそれ以上下がらないように棒状のストッパーが出ていますこのストッパーの位置が狂ってしまっています。
これがストッパーの反対側。バネがたすき状にかかっている左側がストッパーのレバーで右側のビスを回してこのストッパーのレバーが上下に微動しミラーの45度をだします。
かなり繊細な作業です。測定具がない環境ではまず正確にミラーの角度を出すことはできません。
おまけ。本日の道頓堀。





