戦後60年以上経って,
俺に 戦争とは何か?
平和とは何か?
を考えさせてくれたから。
戦争を体験した今の70代80代の日本人が,子供たち孫たちに,自分達がアジアの国々に対し「何をしたか」を正確に語らなかったから,教育しなかったから,
今の日本を作り動かしている60代50代の日本人が、親の世代が戦争で「何をしたか」を知ろうとしなかったから,
今の40代から20代の日本人が,「なぜ現在もアジア各国から日本人が嫌われるか」分からないのです。
軍国主義帝国主義のもと,文民統制言論弾圧で,全ての自由・意志を否定され奪われた暮らしの中で,日本は神の国・日本が偉いと教育されて出兵し戦死したのがAさんの祖父であり多くの日本人なのです。
気の毒だったとしかいえません。そんな時代だったのです。
でも,日本兵が外国で略奪し強姦し殺した何万人もの老若男女とその家族親族友人のことに思いをはせると,
言葉を失うのです。
Aさんの祖父が死に際に
何を思っていたのかは誰にもわかりません。
後の世代はそれを推測するのみです。
Aさんの祖父が
「天皇陛下のお役にたてた,日本のために働けた」と心から思って死んだのなら「ムダ死」ではないでしょう。
しかし
「もっと生きたかった,家族と生きたかった」と悔いを残しながら死んだのなら,「ムダ死」だったのかもしれません。
それを決めることが出来るのは祖父御自身だと思います。