知人で、長年大手メーカーで経理の仕事で勤めていたのが、定年退職して、中小企業の財務担当に転職したという人がいます。決算や、税金申告、新年度予算作成、経理処理など、一通り経験して、いまや帳簿から、企業の経営状態さえもわかるという凄腕の経理です。しかし、中小企業に転職したことによって、今まで経験したことのない面倒に向き合わざるをえないという状態になってしまったということです。
それは、たとえば、社員教育が行き届いていないということ。大手企業では、研修会など社員教育がなにかと行われていて、組織に貢献できるように育っていける環境があったということでした。しかし、中小では、そんなふうに時間をかけているヒマがありません。それから、よくも悪くも、社長のワンマンだということ。それは大企業ではまったくなかったことのようでした。知人は「社長がドケチで、経費もろくに使わせてくれない」とこぼしていました。そして自分の判断で展示会に出向いたことで、「クビになるんじゃないか」と言ってました。