永遠の途中/唯川 恵

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本日私が紹介するのは、唯川恵著『永遠の途中』(2003 光文社)という小説です。
直木賞受賞作家で恋愛小説家として有名な唯川さんの小説を、
なぜキャリアを扱うこのブログで紹介するのかといいますと、
実はこの小説「女性にとっての仕事と結婚」というテーマを取り上げて書かれた小説なのです。
そしてこの本は、以前ご紹介した同志社大学の学際科目「キャリア開発と学生生活」の授業で、
課題図書に指定されていたため、
恋愛小説に疎い私も手を伸ばしたという次第なのです。
さて、本作の主人公は2人。
人生の岐路において仕事を選んだ「乃梨子」と、
結婚を選んだ「薫」。
この二人の対照的な生き方が、27歳から60歳までという長いスパンで描かれています。
私がこの作品を読んで最初に感じたのは、「結婚か仕事か」というメインテーマとはズレますが、
「男女のキャリアに対する認識のしかたの違い」でした。
この作品の中で描かれている「仕事か結婚か」という対立軸は、
女性の視点から描かれている程には、男性にとっての「キャリア形成」に関わってくるものでは無いように思います。
仕事は男性にとって「結婚のために諦めなければならないもの」ではない場合がほとんどです。
ですから、「キャリア形成」を考える際には、男性と女性は全く違う視点でものを見ている可能性が高いと言えるでしょう。
これは驚きでした。
そういう意味で、私はこの作品を特に男性の皆さんに読むことをお薦めしたいと思います。
描かれている女性象が少しステレオタイプ的に過ぎるという印象はありますが、自分とまったく違う視点でキャリア形成を考える事がありうるということを知るだけでも十分視野が広まると思います。
また、以下の抜粋からも分かる通り、異なる選択をした二人が共に葛藤を抱えつつ人生を歩む姿が描かれています。ですから、自分自身のキャリアについて深く悩んでいる方には、
これらセリフが「励ましの言葉」として響くのではないでしょうか?
そういう意味で、就職活動などで「岐路」に立っている方々にもお勧めの一冊だと思います。
どうしてもっと、自分の生き方に自信を持って来なかったのだろう。
あなたのつぶやきは、誰に届くの?「もし、あの時ああしてたらって、
自分のもうひとつの人生を勝手に想像して、それに嫉妬してしまうのね。
何だか、いつも生きてない方の人生に負けたような気になっていたの。
そんなもの、どこにもないのに、人生はひとつしか生きられないのに」--本文より
それでは、あでぃおす

同志社ローム記念館プロジェクト
大学生キャリアサポートプロジェクト
コンテンツ班 出口

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直木賞受賞作家で恋愛小説家として有名な唯川さんの小説を、
なぜキャリアを扱うこのブログで紹介するのかといいますと、
実はこの小説「女性にとっての仕事と結婚」というテーマを取り上げて書かれた小説なのです。
そしてこの本は、以前ご紹介した同志社大学の学際科目「キャリア開発と学生生活」の授業で、
課題図書に指定されていたため、
恋愛小説に疎い私も手を伸ばしたという次第なのです。
さて、本作の主人公は2人。
人生の岐路において仕事を選んだ「乃梨子」と、
結婚を選んだ「薫」。
この二人の対照的な生き方が、27歳から60歳までという長いスパンで描かれています。
私がこの作品を読んで最初に感じたのは、「結婚か仕事か」というメインテーマとはズレますが、
「男女のキャリアに対する認識のしかたの違い」でした。
この作品の中で描かれている「仕事か結婚か」という対立軸は、
女性の視点から描かれている程には、男性にとっての「キャリア形成」に関わってくるものでは無いように思います。
仕事は男性にとって「結婚のために諦めなければならないもの」ではない場合がほとんどです。
ですから、「キャリア形成」を考える際には、男性と女性は全く違う視点でものを見ている可能性が高いと言えるでしょう。
これは驚きでした。
そういう意味で、私はこの作品を特に男性の皆さんに読むことをお薦めしたいと思います。
描かれている女性象が少しステレオタイプ的に過ぎるという印象はありますが、自分とまったく違う視点でキャリア形成を考える事がありうるということを知るだけでも十分視野が広まると思います。
また、以下の抜粋からも分かる通り、異なる選択をした二人が共に葛藤を抱えつつ人生を歩む姿が描かれています。ですから、自分自身のキャリアについて深く悩んでいる方には、
これらセリフが「励ましの言葉」として響くのではないでしょうか?
そういう意味で、就職活動などで「岐路」に立っている方々にもお勧めの一冊だと思います。
どうしてもっと、自分の生き方に自信を持って来なかったのだろう。
あなたのつぶやきは、誰に届くの?「もし、あの時ああしてたらって、
自分のもうひとつの人生を勝手に想像して、それに嫉妬してしまうのね。
何だか、いつも生きてない方の人生に負けたような気になっていたの。
そんなもの、どこにもないのに、人生はひとつしか生きられないのに」--本文より
それでは、あでぃおす

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