うふふのふ。
どうも。
私です。
風が冷たくて骨身に染みます。
実は、最近家に居ると頻繁に音がしましてね。
何の音かと申しましょうにも不明なのですよ。
皆様もうお気付きですね。
そう、今夜は不思議話。
店長から『やめてね』って言われましたがまぁたいして怖くもないので良いかなって。
ほら、皆さんの家でもたまにありませんか?
『バチン!』とか『パキッ!』みたいな良く判らない音。
あれがするんですよ。
新築の家なんかはまだ木材が生きてるので湿気や乾燥なんかによって大きく膨張、収縮するために継ぎ目の部分なんかで音がするらしいです。
ただねぇ~、うちは鉄筋コンクリートなのよね。
しかも自分の寝室限定。
他の部屋に居る時はしないの。
怖いゲームやってる最中に鳴ると超ビックリするし。
私の話はこれだけなんですが、せっかくだからこの件に因んだお話でも一つお聞かせしましょう。
静岡県某所にあるあるアパートのお話。
ある学生が大学に通う為近くにアパートを借りる事にしました。
学生は学費も親から出してもらい、苦学生とは違いましたが今時の若者らしく、遊びに全力投球!住む場所にお金をかけたくないと言う人間でした。
物件探しもとにかく安いものをと小さな不動産屋を回り、いわく付きだと家賃が安いと聞けばそんな物件が無いかと尋ねるほどに安さを追求したんです。
ですがそんな物件は見つからずいよいよ何処かに決めなくてはならなくなり普通の値段より若干安い所に決めかけていた矢先にある不動産屋から電話がかかりました。
『お探しのいわくつき物件がでました。独居の老人が亡くなって一年間見つからなかったと言うモノですがどうなさいますか?』
学生は値段を尋ねます。
『九千円で結構です。』
安い。
安過ぎる事の理由を一応尋ねた。
『死体が発見されたお部屋の臭いが酷いんです。その部屋を閉めきっておけば多少は良いのですが部屋の一つがその状態で使えないですし、問題の部屋を閉め切っていても若干臭う事もありますので・・・』
不動産屋はそう言うと再度どうするか聞いてきた。
臭いだけなら問題は少ない。
OKの返事をした。
一日中居る訳ではないし窓を全開にして二、三日すれば大丈夫だろうと軽く考えた。
親には家賃が八万円だと嘘をついて多額の仕送りをせしめる。
家賃の他に普通にお小遣を三万円貰うから家賃差っ引いても十万円以上の金が浮く。
事実、いわく部屋の隣の部屋は七万五千円なのだ。
学生は最低限の荷物を運び込む前に部屋の様子を見に行った。
明るい感じの良い部屋だ。
臭いのを除けば。
何とも言えない特有の臭いがする。
床板を消毒して臭い消しの炭をワンサカ置いた。
引っ越しは四日後にしてそれまでは自宅から通う。
親には鍵の取り替え業者の都合だと嘘をついて。
そして四日後、部屋に入ると臭いは嘘みたいに無くなっている。
が、喜んだのもつかの間。
例の部屋の扉が閉まっている。
玄関の扉以外は全て開け放って置いたはずなのに。
恐る恐る扉を少しだけ開けると、あの臭いが鼻を突いた。
すぐに扉を閉めて不動産屋に電話を入れた。
扉を閉めたのは不動産屋だった。
『アレは困ります。近所中から苦情が出たんです。引っ越しする前にご近所からつまはじきされちゃいますよ!』
かなりの臭いだったらしく、しょうがなしに学生は死体が発見された部屋を使わずに暮らす事にしました。
扉に糊が残らないようにメンディングテープで目張りをすると引っ越しをしました。
何事もなく時間が過ぎ、一年が経った頃の話です。
やけに例の部屋の辺りでバチン!とかギチッ!と音が出る。
木が折れたりぶつかったみたいな音。
学生はふと部屋の臭いがどうなっているのか知りたくなったそうでね。
音自体は自宅でも似たような音を耳にしていたので気にならなかったのだそうです。
それよりも臭い。
一年も経てばかなりおさまっていると考えたんです。
夏の夜。
蒸し暑い夜。
風通しを良くするならあの部屋とその窓も解放した方が良い。
目張りを外して隙間の臭いを嗅ぐ。
何も臭わない。
扉をちょっとだけ開けた。
臭わない。
やった!
臭い取れた!
喜んで視線を上げて、瞬間に直ぐ扉を閉めた。
そして玄関を出る。
少し仲良くなった隣のおじさんが玄関の前で立っていました。
『大丈夫?』
おじさんが聞いてきます。
『何かねぇ、怒鳴り声が聞こえて来るんだけど何かあった?』
学生は青い顔しておじさんを見てます。
その日から学生は大学まで自宅から三時間かけて通うようになりました。
あの部屋に荷物を置いたまま、二度と近付きませんでした。
何を見たのかは今も言いませんがただ一度だけこんな事を言いました。
『見なければ暮らせるよ、立ち入らなければなんて事はない。でも、一度見てしまえばダメなんだよ。無関心や鈍感さは大事なんだぜ・・・』
ふふふ・・・
彼は何を見たんでしょうか?
ま、平気で暮らしたいなら彼等の出すわずかなサインに気付かないでおくのも手かも知れません。
たまに良いサインも有るのが困り者なんですがね。
P.S
店長ごめんなさい
私です。
風が冷たくて骨身に染みます。
実は、最近家に居ると頻繁に音がしましてね。
何の音かと申しましょうにも不明なのですよ。
皆様もうお気付きですね。
そう、今夜は不思議話。
店長から『やめてね』って言われましたがまぁたいして怖くもないので良いかなって。
ほら、皆さんの家でもたまにありませんか?
『バチン!』とか『パキッ!』みたいな良く判らない音。
あれがするんですよ。
新築の家なんかはまだ木材が生きてるので湿気や乾燥なんかによって大きく膨張、収縮するために継ぎ目の部分なんかで音がするらしいです。
ただねぇ~、うちは鉄筋コンクリートなのよね。
しかも自分の寝室限定。
他の部屋に居る時はしないの。
怖いゲームやってる最中に鳴ると超ビックリするし。
私の話はこれだけなんですが、せっかくだからこの件に因んだお話でも一つお聞かせしましょう。
静岡県某所にあるあるアパートのお話。
ある学生が大学に通う為近くにアパートを借りる事にしました。
学生は学費も親から出してもらい、苦学生とは違いましたが今時の若者らしく、遊びに全力投球!住む場所にお金をかけたくないと言う人間でした。
物件探しもとにかく安いものをと小さな不動産屋を回り、いわく付きだと家賃が安いと聞けばそんな物件が無いかと尋ねるほどに安さを追求したんです。
ですがそんな物件は見つからずいよいよ何処かに決めなくてはならなくなり普通の値段より若干安い所に決めかけていた矢先にある不動産屋から電話がかかりました。
『お探しのいわくつき物件がでました。独居の老人が亡くなって一年間見つからなかったと言うモノですがどうなさいますか?』
学生は値段を尋ねます。
『九千円で結構です。』
安い。
安過ぎる事の理由を一応尋ねた。
『死体が発見されたお部屋の臭いが酷いんです。その部屋を閉めきっておけば多少は良いのですが部屋の一つがその状態で使えないですし、問題の部屋を閉め切っていても若干臭う事もありますので・・・』
不動産屋はそう言うと再度どうするか聞いてきた。
臭いだけなら問題は少ない。
OKの返事をした。
一日中居る訳ではないし窓を全開にして二、三日すれば大丈夫だろうと軽く考えた。
親には家賃が八万円だと嘘をついて多額の仕送りをせしめる。
家賃の他に普通にお小遣を三万円貰うから家賃差っ引いても十万円以上の金が浮く。
事実、いわく部屋の隣の部屋は七万五千円なのだ。
学生は最低限の荷物を運び込む前に部屋の様子を見に行った。
明るい感じの良い部屋だ。
臭いのを除けば。
何とも言えない特有の臭いがする。
床板を消毒して臭い消しの炭をワンサカ置いた。
引っ越しは四日後にしてそれまでは自宅から通う。
親には鍵の取り替え業者の都合だと嘘をついて。
そして四日後、部屋に入ると臭いは嘘みたいに無くなっている。
が、喜んだのもつかの間。
例の部屋の扉が閉まっている。
玄関の扉以外は全て開け放って置いたはずなのに。
恐る恐る扉を少しだけ開けると、あの臭いが鼻を突いた。
すぐに扉を閉めて不動産屋に電話を入れた。
扉を閉めたのは不動産屋だった。
『アレは困ります。近所中から苦情が出たんです。引っ越しする前にご近所からつまはじきされちゃいますよ!』
かなりの臭いだったらしく、しょうがなしに学生は死体が発見された部屋を使わずに暮らす事にしました。
扉に糊が残らないようにメンディングテープで目張りをすると引っ越しをしました。
何事もなく時間が過ぎ、一年が経った頃の話です。
やけに例の部屋の辺りでバチン!とかギチッ!と音が出る。
木が折れたりぶつかったみたいな音。
学生はふと部屋の臭いがどうなっているのか知りたくなったそうでね。
音自体は自宅でも似たような音を耳にしていたので気にならなかったのだそうです。
それよりも臭い。
一年も経てばかなりおさまっていると考えたんです。
夏の夜。
蒸し暑い夜。
風通しを良くするならあの部屋とその窓も解放した方が良い。
目張りを外して隙間の臭いを嗅ぐ。
何も臭わない。
扉をちょっとだけ開けた。
臭わない。
やった!
臭い取れた!
喜んで視線を上げて、瞬間に直ぐ扉を閉めた。
そして玄関を出る。
少し仲良くなった隣のおじさんが玄関の前で立っていました。
『大丈夫?』
おじさんが聞いてきます。
『何かねぇ、怒鳴り声が聞こえて来るんだけど何かあった?』
学生は青い顔しておじさんを見てます。
その日から学生は大学まで自宅から三時間かけて通うようになりました。
あの部屋に荷物を置いたまま、二度と近付きませんでした。
何を見たのかは今も言いませんがただ一度だけこんな事を言いました。
『見なければ暮らせるよ、立ち入らなければなんて事はない。でも、一度見てしまえばダメなんだよ。無関心や鈍感さは大事なんだぜ・・・』
ふふふ・・・
彼は何を見たんでしょうか?
ま、平気で暮らしたいなら彼等の出すわずかなサインに気付かないでおくのも手かも知れません。
たまに良いサインも有るのが困り者なんですがね。
P.S
店長ごめんなさい