先週の土曜日の朝、目が覚めてすぐに部屋中が回っていることに気づいた。
きた!
かなり大きなめまい、呼吸もうまくできない。
この日は、たまたま娘が朝から来ることになっていて、本当にたまたま、自力で動けなくなった私をクリニックまで連れて行ってくれた。
初めて症状が現れたのは、もう10年以上前になる。
息子を幼稚園のバスに乗せ、帰ってきたとたん、自宅の玄関に倒れ込んだ。
娘はまだ赤ちゃんで、その日もたまたま父親が孫の様子を見に来てくれていた。
その日から数日、起き上がれないほどのめまいと呼吸困難とで、苦しんだ。
それから、そういった症状が時々出るようになったが、どの病院に行っても原因がわからないとあしらわれた。
心療内科もなければ、パニック障害なんていう言葉も今みたいに使われてはいなかった頃だ。
ある時、何度目かの発作で担ぎ込まれたのは、駅の近くで開業したばかりの若い先生のクリニックだった。
呼吸ができなくて苦しんでいるところに、すぐに紙袋持ってきて口に当てて、「過換気症候群」の説明をしてくれた。病名を付けてもらって私は救われた。
引っ越して住所が変わった後も症状は続いていたが、その頃には自分自身が「パニック障害」であることを自覚していた。
それでもその症状を抱えながら、シングルマザーの私は働き続けるしかなかった。
今お世話になっているクリニックの先生は、いつも私が働き続けることを前提に診察し、お薬を出してくれる。
「あなたはパニック障害です。抑うつ症状も出ています。しばらく仕事を休んでゆっくりしてください」
なんてことを言われていたら、今の私はなかっただろう。
「お母ちゃん、働かなあかんからな」
いつもそう言って、働き続けるための手段を考え、薬を出し続けてくれた。
未だに、半年に1回ぐらいは大きなめまいがやってくるけど、毎回めげずに何とか立ち直れるのは、なんとなく自然に扱ってくれるドクターのおかげだと思っている。
感謝しかない。