
ユスフ・ハズ・ジャジェブ墓。川の近くにあったが、氾濫のため街中へ移動してきたらしい
いよいよ今回の旅の最後のミッション。残すところユスフ・ハズ・ジャジェブ墓の見学と国際バザールへ行ってのお土産の買い物です。
エイティガール寺院に続いて、市内の小学校の敷地内に有るというユスフ・ハズ・ジャジェブ墓へ行きました。やっぱり、イスラム色濃厚のお墓、という建造物。タージ・マハルのミニ版のようでした。その後、国際バザールの中をうろついて買い物をし、近くで昼食をとってカシュガル空港へ向かいました。

エイティガール寺院に続いて、カシュガル市第十二小学校の敷地内に有るイスラム教のお墓”ユスフ・ハズ・ジャジェブ墓”を訪ねます。
入口は、門が閉じられていて、慎重に管理されています
入口は、門が閉じられていて、慎重に管理されています
このユスフ・ハズ・ジャジェブの陵墓は、カシュガル市内の街中にあり、車を駐める場所もままならないようなところ
新疆ウイグル自治区の観光も終わりに近づきますが、どこへ行っても観光客の姿は中国の他の地域と比べて極めて疎らで、あまり観光客を見かけない、というのが特徴かと思われます。
それだけ、このエリアを開放してないという印象を受け、観光のための体勢が整っていない印象
それだけ、このエリアを開放してないという印象を受け、観光のための体勢が整っていない印象
隣接する小学校では、大きな音楽を流して体操の練習をしていました
この入口から塀の中へ入っていきました
塀の中へ入ると、尖塔がいくつもあるイスラム建築様式の建物が目の中に飛び込みます
外壁のタイルに青が使われていて、中央アジアらしさを感じます
ユスフ・ハズ・ジャジェブは、カラハン朝のベラサグン生まれのウイグル人で、11世紀後半に、「グタドゥグ・ビリク(幸福になるために必要な知識)」という書物を著し、主君の守るべき道徳的心得を説いた。これは、世界で初めてアラビア文字を用いて、トルコ語を標記したことで有名になった
内部には、タイルで覆われた墓標が真ん中に置かれています
この中に亡骸が入っているのではなく、地下に遺体が埋められている、というのがイスラム教のお墓の特徴
天井は高く、ドームになっています
お墓の入口

ユスフ・ハズ・ジャジェブの肖像
まわりには回廊があって、この陵墓がかなり格式が高いことが伺えます
後のファサード
お墓の外へ出てきました。前庭にあたります。塀の内側
移動して、バザールへやってきました
ここはこれまでの観光地と違って、入口にバイクがビッシリ
門のような所で、身分証明書・パスポートを確認して内部へ入りました
国際バザールは常設のためお店など整然としていました
衣類やお土産やさんなど、平面的に広がっています。国内やローカルの観光客なども多くいました
絨毯のお店に入ってみました。大きな絨毯は、数十万円を軽く越えるので、お土産用の小さなものを購入
バザールで観光は終了、昼食を食べに市内のレストランへ行きました
”コーヒー”と書いてあるので、カフェのようなところかもと思って入りましたが、結構内部は本格レストランでした
食事もなかなかおいしそうなものが出てきました
日本の焼きぞばのようなものかと思いましたが、やっぱり無理。根本的な味のベースが民族によって違うのでしょう。美味しくいただけたのは、今回の旅を振り返ってシシカバブだけだったように思います。後の料理は、どんな味か戦々恐々でした
レストラン内部
昼食を終えて、カシュガル空港へ向かいます
これでカシュガルの風景は見納め
空港入口も、厳重に警備されています。ここまで国からの監視が厳しいというのがこの地域の現実
空港ターミナルは、デザインも近代的で、屋根など曲線的な開けた造り
内部はちょっと殺風景かも
一番左に軍関係者と優先レーンがあったので、そっちでチェックイン
2階の出発ロビー
カシュガル空港のラウンジなるところへ行ってみました。食べ物は無く、コーヒーがある程度。国内線向けなのか
出発ゲートがあっちへ行ったりこっちへ行ったり変更されましたが、予定通り飛行機は飛ぶようです
中国の西の果てまでやってきて、スターアライアンスの優先搭乗がありましたので、そちらで搭乗口を通過
ボーディングブリッジへ入ると、長かった中国西域の旅もフィナーレ。あとは、松山までの空の旅を楽しむだけ
来るときはホータンまで中国南方航空でしたが、帰りはカシュガルからウルムチ経由北京まではナショナルフラッグの中国国際航空
空の旅に続きます
空の旅に続きます