
ニセコヒラフスキー場・最上部
憧れのニセコスキー場で平成25年2月8日~10日間の3日間、滑った。
ニセコはスキーを始めた18歳の頃から約35年間憧れていたところであり、ついにそこで滑るということが実現したのだ。
と同時に、これでスキーは卒業しよう、という意味で「ファイナル」と思うのである。
もう数十年スキーはやっていない。結婚してからは数回くらいスキーを履いた程度。子供に教えるために数回県内にも行った。その後、若い頃ほどスキーへの情熱があるわけでもなく、「もうスキーをすることはないだろう」と考えていたわけだが、およそ5年ほど前に西予市と姉妹都市関係を結んでいる、冬の黒松内町を訪れてニセコスキー場を見たとき、「是非、ここで滑りたい!」と強く感じたのだ。
そんな思いを実現して、それでスキーを終わりにしよう、そう心に決めて最後のスキーへ向かったのだった。
ニセコは非常に遠く、時間もコストもかかる。マイルとかポイントを上手く使ってコストを縮減することはできるが、時間だけは思い切って作らなければならなかった。しかも、8日はニセコに入るのは午後であり、10日は午前中に現地を出発しなければ家までたどり着かない、という距離だった。
ホテルで一緒に食事をしたオーストラリア人のおじさんは、10日間も来ているそうで、それも友達6人グループだという。仕事は何かと聞くと、I`m in retirement. だそうだ。羨ましい。時間は一杯あると言われていた。そして、自分が初めてニセコに来たと話すと、非常に驚いていた。しかも明日帰るというと、さらに目を丸くして驚いた様子だった。外人にとってニセコって、どいう位置づけなんだろう?日本人がせっかちすぎるのだろうか。
8日は中腹以上はブリザードでとても寒かった。雪はさらさらで、ギャップもない。シュプールの後を、サラサラと雪も滑って落ちていく感じ。眼鏡が曇るので困った。中腹までのニセコヒラフを滑ったのだが、人はあまりおらず、のびのびと滑れた。
クワッドリフトも待ち時間無しではあったが、支柱27本の間をリフトの上で凍えながら降りるまでの時間を耐える、みたいな感じ。そのお陰で雪質は良いのだろう。
その夜は雪になり、たくさん積もった。
9日は新雪で気持ちの良いゲレンデ。しかし、気温が氷点下14.5度ということで、なかなか晴れない。山頂まで2回行ってダウンヒルに挑戦。膝くらい新雪に埋もれながら滑り降りる。これがニセコの醍醐味なんだな。
しかし、どこへ行ってもパウダースノー。花園ゲレンデも一通り滑った。
10日は帰らなければならないので朝のうちだけとなった。早めに上まで上がり、誰よりも先にゲレンデを滑った。ゲレンデは銀盤のように整備されていて、感激。腕前も2ランクアップみたいに思え、一気にゲレンデを滑り降りた。広いゲレンデには、自分が滑ったシュプールだけが残っている。本当に、これを最後にできるのかな。そんな誘惑を感じながら、ニセコを後にした。

ニセコスキー場の有名な温度計の前で

リフトが動き始めるのを待つスキーヤー。クワッドなのでこれくらいの人はあっという間にはける

まだ誰も滑っていないゲレンデを通過し、山頂を目指す

昼食のオム・ビーフカレー。これ、なんと1900円。カレーは他にはありません

ホテルからは羊蹄山を望む

倶知安からみたニセコスキー場全山

朝のニセコヒラフスキー場