サイクルショップカンザキ阪急千里山店です。
今日はフジの車体をご紹介します。
FUJI(フジ) FEATHER CX FLAT [2023]
52cm(適正身長:168~175cm)
CARAMEL WINE
EL BLACK
定価:102,300円(税込) → お問い合わせください
フジのグラベルロード/シクロクロスであるフェザーCX+(ドロップハンドル車)のフレームセットはそのままにフラットバー化した車体になります。
フレーム&フォークはクロモリです。
あまり市場にないホリゾンタルフレームが特徴です。
FUJIの王道グラベルロードバイクシリーズであるJARIシリーズの陰であまりメジャーではないですが、ジオメトリーが個性的で唯一無二です。
今回ご紹介するフラットバーのグレードは「ちょっといいクロスバイクが欲しい!」という需要や「ホリゾンタルフレームの車体に乗りたい!」という需要にピッタリの車体です。
カスタムベースとしても面白いと思います。
クロモリフレームの細いパイプとトップチューブが水平のホリゾンタルフレーム。
ロゴとモデル名はメタリックになっています。
銅色がおしゃれ。
ホリゾンタルフレームにするためにヘッドチューブは短めです。
52サイズで70mmしかありません。
フォーク横にはダボ穴を設け、キャリアやケージがつきます。
リアにもダボ穴があります。
シートステー下側のダボ穴がエンドのところではなく、ちょっと変わった箇所にあります。
ダウンチューブ裏のダボ穴はありませんが、センタースタンドの台座があります。
よく見るとセンタースタンド台座のかえりの部分がフェンダー用のマウント台座になっていて機能美を感じます。(めっちゃマニアック)
ブレーキはテクトロの油圧ディスク。
フレーム側はインターナショナルになっていて、そこにポストマウントのアダプターをかましています。
ホイール固定はクイックリリースです。
グリップは車体に合わせたブラウンでエルゴ形状のものが付属します。
変速はシマノのアルタスを基本に2×8段変速。
フレームは良く見るとラメが入っていて高級感があります。
ジオメトリー上のJARIとの違いを紹介します。
こちらがFEATHER CX
こちらがJARIです。
大きく異なる点はBOTTOM BRAKET DROP(BB下がり)。
FEATHER CXの58mmに対し、JARIは69-72mmになっています。
BB下がりは前後輪を結んだ線からBB(ボトムブラケット)がどのくらい下がっているかを意味します。
この画像でいう青い線です。
BB下がりはフレームの重心位置、反応性、安定感、足つき性(適正なサドル高にしたときにつま先がどのくらい地面につくか)、ペダルヒット(ペダルを回しながらコーナリングした時のペダルの地面のぶつかりにくさ)に大きく影響を及ぼす寸法になります。
BB下がりが浅い(数値が少ない)と重心は高くなり、反応性が高まり、安定感は損なわれ、足つきは悪くなり、ペダルヒットはしにくいです。
逆にBB下がりが深い(数値が大きい)と重心は低くなり、反応性は損なわれ、安定感が向上し、足つきは良くなり、ペダルヒットはしやすいです。
BB下がりは反応性と安定感、足つき性とペダルヒットのしやすさにおいて作用反作用の関係にあります。
ざっくりロードバイクだと65-72mm、グラベルロードバイクだと70-80mm程度に設定されることが多いです。
どうしてそのような値になるかというと、ロードバイクに付けるタイヤは700×23-28cくらいであり、おおよそそのタイヤを付けた時につま先がちょっとつくくらいになるのが70mm前後だからです。安定感と反応性のいい塩梅がだいたいそのくらいだからという意味もあります。
グラベルロードバイクはそれらより太いタイヤ=タイヤ外径が大きいタイヤをつけるのでその分車体が上に上がります。そのため足つきを確保するためにそれらよりは深いBB下がりで設計されます。
あとは荷物を積んだり、オフロードを走るのでBBを下げることで低重心化し、安定感を確保したいという意図もあります。
JARIは前述のセオリー通り、ロードバイクに比べるとやや深めのBB下がりになっています。
それに対してFEATHER CXは58mmと驚異的にBB下がりが浅く設計されています。
これは同社のピストバイクであり、FEATHER CXのベースであるFEATHERのBB下がりが58mmであることに起因します。
モデル名にCX(シクロクロス)と入るのは浅いBB下がりがドロップハンドルのオフロード車であるシクロクロスと共通するから。
ピストバイク(トラックレーサー)は競輪をイメージしてもらったら分かりやすいですが、傾斜のついたバンクを走る(ことを想定しています)
傾斜が付いているのでBBが高くないとペダルが地面にぶつかってしまいます。そのため浅く作ります。
短距離短時間の競技ですから安定感より反応性に全振りです。
シクロクロスも傾斜がついたキャンバーを走ったり、急坂登りをしたりするのでペダルがぶつからないようにBBハイトは高め。30分から1時間の競技でインターバルが多い競技なので反応性重視に作られています。
ということから想像するにFEATHER CXは重心が高くて反応性に優れる車体(なハズ)です。
(ピストとシクロクロスはいったん置いておいて)この価格帯の自転車でBB下がり58mmというの数値は唯一無二。
「BB下がりが58mmだから」という理由でFEATHER CXを選ぶのもアリです。
BB下がり70mm前後のほかの車体とは全く異なる乗り味を楽しむことが出来ます。
「自転車の重心の位置とかフレームの反応性とか、意識して乗ったことないんだけど!」って方も多いと思いますが、乗ってみればわかります。たぶん。
主流の前後12mmスルーアクスル×フラットマウントディスクブレーキ規格ではないのが惜しいところですが、ホリゾンタルフレームがかっこいい、なかなか個性的で面白い車体です。
店頭在庫分は52サイズのみ。
キャラメルワインカラーとエルブラックカラーです。
店頭に並んでおります。
阪急千里山店 お問い合わせフォーム
店舗HP
オンラインショップ
ツイッター
+------------------------------+
+ CSカンザキ阪急千里山店で~す。
+ 吹田市千里山松ヶ丘26-21
+ TEL:06-4861-8146
+ 営業時間10時~19時
+ URL:http://www.bikefunn.com/
+ Mail cskanzaki@kvj.biglobe.ne.jp
+-------------------------------+















