僕は音楽が好きだ。
原体験は、両親がかけるFMラジオ、カーステで流れる90’sJ-POP、
ともすれば、母が好きだったオフコースで胎教されてたことまで遡れる。
小中学生時代は、プライム帯で流れる音楽番組を全てチェックし(例え一週間で嵐を3回見ようとも)、
ラルクアンシエルというバンドにカルチャーショックを受け、
19(ジューク)というフォークデュオに少年期のセンチメタリズムを根こそぎ奪われた。
J-POPにそろそろ飽きてきた大学時代。
ELLEGARDENというバンドに出会ってしまった。
洋楽かと思うほど抜群の発音とスタイリッシュなメロディックパンク。
雑誌以外のメディアには決して露出せず、
Zeppより大きい会場でのライブは決してせず、
オリコン上位にランクするほどのスケールにも関わらずレーベルは一貫してインディーズだった。
世の常識や慣例に捕われず、資本主義の汚い部分に徹底的に抗い、
現体制に中指を突き立て、アンチテーゼを掲げ、
ファンのことを「お前ら」と呼び、
圧倒的なカリスマ性を纏っていた。
その佇まい、スタンス、音楽性、
すべてが新鮮、それでいて衝撃だった。
脳みそを揺さぶられた。
「ロック」というものを教えられた。
そこから彼らを追いかけ続けると共に、
ルーツを探りUS、UKロックにたどり着く。
エルレの同胞たちの奏でる音楽にも感銘を受け、J-ROCKも掘り下げることになる。
「ロック」というものが、より肌で感じられた。自分なりの定義ができた。
ロックはいつも正直だ。
人の心に寄り添う機能を持っている。
世界でひとりぼっちだと思っている人に手を差し伸べたり、
どうしようも無い社会に反論するアンセムになってくれる。
Sum41は「So am I, still waiting for this world to stop hating」と
Greendayは「Don't wanna believe American Idiot」と
そしてELLEGARDENは「いつだって君の声がこの暗闇を切り裂いてくれてる」と
声高に歌う。
社会人になり、迎合だったり打算に埋もれそうな僕に、
時折警鐘を鳴らしてくれる。ロックは。
人に「その気になってもらう」仕事しながら、
腹の底ではロックを鳴らし続けなければいけない。
ロックは、そういう機能を持っているから。