「冷たい校舎の時は止まる 上 」辻村深雪
講談社文庫 2007年発行
『雪降るある日、いつも通りに登校したはずの学校に
閉じ込められた8人の高校生。開かない扉、無人の教室、
5時53分で止まった時計。
凍りつく校舎の中、
2か月前の学園祭の最中に死んだ同級生のことを思い出す。
でもその顔と名前がわからない。
どうして忘れてしまったんだろう。
第31回メフィスト賞受賞作。』
「冷たい校舎の時は止まる 下 」
『学園祭のある日、死んでしまった同級生の名前を教えてください。
「俺たちはそんなに薄情だっただろうか?」
なぜ「ホスト」は私たちを閉じ込めたのか。
担任教師・榊はどこへい行ったのか。
白い雪が降り積もる校舎にチャイムが鳴ったその時、
止まったはずの時計が動き出した。
薄れていった記憶、その理由は。』
月刊マガジンに連載されていて気になって原作を読んでみました
マンガでは表わしきれなかった個人のもっと深い過去の暗い出来事や
悩み等がよく分かりとても楽しめましたが、
上下で1,100ページを超えるので私みたいに読むのが遅いと
前半部分を忘れてしまい少し読み返したり思い出すのに時間がかかりました、
マンガを先に読み終わっていたので誰が自殺して
誰の世界に閉じ込められたのか分かっていたのでイライラせずに淡々と読み終わりました。
最後の「ひとつだけ」は蛇足のような気がしましたが
「エピローグ」だけでよかったかなと(・・。)ゞ