『浪人生の高岡祐一は奇妙な断崖の上で3人の男女に出会った。
老やくざ、気弱な中年男、アンニュイな若い女。
そこへ神が現れ、天国行きの条件に、
自殺志願者100人の命を救えと命令する。
祐一たちは自殺した幽霊だったのだ。
地上に戻って彼らが繰り広げる怒濤の救助作戦。
傑作エンタテイメント、ついに文庫化!』
解説:養老孟司
タイトルに惹かれて読んでみたけど
想像してた内容と大分違い
ちょっと肩透かしを食らった感じです(´_`。)
最初の神様の登場の仕方が気に入らなくて
たったそれだけで悪い印象が出来てしまい
あまり実を入れて読めなかった(;´Д`)ノ
内容は自殺を考えてる人たちの中に入り込んで
情報収集して救うので結構リアルな内容です。
鈍感な私でも「最後の一人」は何となく
気付いてしまいました(;^_^A
エピローグの「昨年より・・・」は
かえってガッカリしました。
読みやすいのは読みやすいし
先が気になって切が良い所まで読んでしまいます。
一番好きな所は解説の
「江戸小話の尾羽打ち枯らした浪人が二人、
日向に座って話してる。一方がいう。
「金が仇じゃ」他方がうなずく「いかにも」
そこで一拍間を置いて最初の浪人がいう
「久しく仇にめぐりあわねえ。」
ここが気に入りました。
本文にも良いこと言ってたけど
解説に持っていかれた感じです。
ここまで書いちゃうと養老孟司氏に
「それなら自分で書け!」と叱られそうですので
次の違う本を読みます( ´艸`)