『長峰の一人娘、絵摩の死体が荒川から発見された。
花火大会の帰りに、未成年の少年グループによって
蹂躙された末の遺棄だった。
謎の密告電話によって犯人を知った長峰は、
突き動かされるように娘の復讐に乗り出した。
犯人の一人を殺害し、さらに逃走する父親を、
警察とマスコミが追う。
正義とは何か。
誰が犯人を裁くのか。
世論を巻き込み、事件は予想外の結末を迎える-。
重く哀しいテーマに挑んだ、心を揺さぶる傑作長編。』
長峰の気持ちは十分に理解できます、復讐以外に考えられないですね。
この本の少年は救いようがないし逮捕しても直ぐに
普通の生活に戻って犯罪を繰り返すと思います。
長峰も鮎村も和佳子も警察もそれぞれ正しい判断をしたと思いました。
これほど入り込めた本も久しぶりです。
ラストは4パターン位考えてたのに5パターン目のラストでした(_ _。)
読み終わってみればそれが普通の終わり方かもしれません。
最後の話は全然気が付かなかった、てっきり彼だと思ってた(>_<)
来年くらいに裁判員制度が始まるけど
この本のようなケースを担当するとしたら大変な事ですね
本なら犯人、被害者、警察、家族、友達等の話や本当の心の声が分かるけど
実際は書類、警察の証拠、弁護士の証拠や心情によって
判断しなければいけないと思うととても不安です。