『呼吸するように本を読む主人公の「私」を取り巻く
女性たち-ふたりの友人、姉-を核に、
ふと顔を覗かせた不思議な事どもの内面にたゆたう
論理性をすくいとって見せてくれる錦繡の三編。
色あざやかに紡ぎ出された人間模様に
綾なす巧妙な伏線が読後の爽快感を誘う。
第四十四回日本推理作家協会賞を受賞し、
覆面作家だった著者が素顔を公開する
きっかけとなった第二作品集。』
日常に起きた不思議な出来事を
話を聞いただけで推理してしまう円柴さん、
そして名前の無い<私>。
あえて名前が無いのは読む人が
<私>に入り込めるからなのでしょうかね。
「朧夜の底」は盗んでいるけど盗んでいないという不思議な感じでした、
「六月の花嫁」も不可思議な出来事の裏に心温まる話になってました、
「夜の蝉」は兄弟が居る人は一度は経験があることだと思います。
普段推理小説で殺人や事故等の悲惨な物ばかり読んでるから
こういった本は心が和みました。
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