『東京は、下北沢の片隅にある骨董品屋・雅蘭堂。
店主の越名集治は実は相当の目利きなのだが、
商売はそれはほど上手くない。
おかげでいつも開店休業状態。
それでも、ひとたび人々の記憶や思いのこもった
骨董品をめぐって事件が起きると、
抜群の鑑定眼と推理力で謎に挑む。
ベトナム・ジッポー、鉱物標本の孔雀石、江戸切子、
様々なモノと謎が今日も雅蘭堂を訪れる・・・・・・。
傑作ミステリ連作集。』
解説の方が書いていたのですが
「相性というものは、たしかにある。
(中略)なんとなく相性がいいということはあるものだ。
ミステリ作家と読者のあいだにも、
明らかに相性のよしあしはある。
相性が悪いと、どれほど評判の名作でも
うまくとっつけない。とっつけたとしても、
途中で放り出してしまう。
読めばそれぞれ面白いと思うが、
ほかの作品まで探し出してきて読もうという
気にならないとうのは、少し相性がいい作家。
本当に相性がいいと、一つ読んだが最後、
どうしてもほかの作品が読みたくなり、
探しまわって、結局全部読みつくしてしまう。
新作が出れば、跳びつくようにして読む。
さすがにそんな作家はめったにいない。」
まさにその通り、北森鴻氏にはまって
20数冊ある本の14冊まで読んでしまった!
よっぽど相性がいいみたいです。
前は横溝正史氏、真保裕一氏等はよく読んでたが
ここまではまったのは初めてです。
手元には新刊がまだ2冊あります(笑)