ある日、編集者から本が送られてきた
それはよくある話

でも、届いた本は、よりによって
あまり好きじゃない「ホスト」が書いた本だった

職業に貴賎はない。それはホント

でも、やっぱりホストは嫌いで、
それは「いたいけな女子を騙してる」という
偏見があるからなんだろう

だから、せっかく送ってもらった本を読むつもりなんて、なかった

なのに、つい手にとってしまったのは
あまりにも昭和な感じのタイトルのせいだったかもしれない
『自分をあきらめるにはまだ早い』って…
もんのすごい、ど真ん中ストレートじゃないか

で、読んでみたら…
「この人と話してみたい」と思い立ち、取材に行って、原稿を書いてしまった
それが「歌舞伎町ナンバー1ホストの清掃ボランティア」  だ

きっと、記事を書いたら
「偽善者」「売名行為」って叩く人がたくさんいるだろうと思った
実際にそういう人はたくさんいたし、
この記事を書いた自分に対する批判もあった

そして、あらためて名前を出して
何かを発表することが、すごく怖いことなんだと実感した

たいして有名でもない自分が恐怖を感じるんだから
著名人やニュースの中心人物になる人…たとえば今回の手塚さんは
どれだけ嫌な思いをしてきているんだろうと思った

それでも、やっぱやりたいことはやりたいし、
自分が「イイ!」と思うものは広めていきたい

自分が何を伝えたいのか、信念があれば、きっと通じる
その証拠に今回、叩く人よりも「感動した」「自分も頑張ろうと思った」という声の方が多かった
やっぱり、世の中そんなに捨てたもんじゃない

怖いから、自信がないからといって
やりたいことを断念してしまうのはもったいない

夢を、自分を、あきらめるにはまだ早い

自分をあきらめるにはまだ早い 人生で大切なことはすべて歌舞伎町で学んだ/手塚 真輝
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