この人の作品は「これでもか!」というぐらい
後味が悪いなぁ~


興味深いテーマなうえ、筆力があるから読ませるし、
実際に面白いんだけど、
女主人公がすぐ「寝ちゃう」んだもんな~


イーストウッドがすぐ「殺しちゃう」のと同じくらい
「ああ~、やっぱり、コイツ寝ちゃったよ!バカ!」という
がっくしな瞬間が訪れる


『玉蘭』のあとがきで
「女は性によって男に裏切られる。
しかし、性で戦うこともできるのである」と
書いておられましたから、
彼女たちが寝るのは戦略なんだろうけど、
これが本当に戦ったことになるのか疑問


そうじゃない…、そうじゃない戦い方はないのか!?


途中までは面白いだけに、いつも残念でならない。
『OUT』も『グロテスク』も、
「あんた、その男と寝なくても…」と思ったもんな


『柔らかな頬』は、
ムズムズしたままで終わってしまうので
宮部みゆきの『模倣犯』を読み終えたときのような
やるせない気持ちを、しばらく抱えるハメになる


桐野夏生は面白いよ、面白いんだよ!

でも、根本的に戦い方が違うような気がする…


玉蘭 (文春文庫)/桐野 夏生
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