MSXワープロユニットMW-24(カシオ)のカセット部分である。この部分にワープロソフトと漢字ROM(JIS第1水準)、3500字ほどの文書記憶用RAMが内蔵されている。カセット上部にケーブルがつながっているがこれは、






 24ドット熱転写プリンタとつながっている。同社製のワープロ専用機の熱転写ワープロと同等品をMSXワープロユニット用に改造している。


 編集能力は、前回取り上げた、カシオワードHW-800JSと同じである。それをMSX用の画面仕様に作っている。






 これが編集画面である。漢字変換、編集機能がすべてファクションキー(またはシフトキー併用)で行える。この時代の8ビットPCのワープロソフトはこの方式が多かったと記憶している。ローマ字入力までサポート(MSX1ではローマ字入力機能はない)がありJISカナキーボードのMSXマシンに使ったときの苦労は解消されるが、漢字変換がファンクションキーで行うため、手を動かす範囲が大きく少々使いにくい。



 文書はカセットテープと、オプションのクイックディスクドライブでの保存・読み出し。FDタイプのMSXマシンではFDが使えない。またこのワープロユニットのプリンタを使って、BASICのリスト印刷はできない。



 ともかくPCの黎明期、このようなおもしろいオプションがでていたことは実に興味深い。