このところ「ゲス」が世間を賑わせている。

「ゲスの勘繰りなど」言葉が存在するのは知ってはいるが自分で使ったことはない。

そんなことを思っていたら 2月13日の日本経済新聞の

コラム「春秋」に「げす」が取り上げられていた。

出だしを紹介すると

「げす」を新明解国語辞典で引くと 1身分の低い者、2品性が劣っていたり能力が不十分であったりする者とある。漢字では「下種」「下衆」などと書く。身分を指す言葉が転じて悪口になったらしい。地位の高低と品性の上下を重ねて見る嫌な日本語ともいえる。

恥ずかしながら、六十数年生きてきて「げす」が「下種」、「下衆」と初めて知った。

「下種」「下衆」なら、なるほどとなる。

改めて知る漢字のすばらしさ。


ここから、もう一つ連想したのが「下ネタ」

これをウィキペディアでは、このように紹介している。

下ネタ(しもネタ)は、笑いを誘う排泄・性的な話題のこと。寄席における符牒のひとつであったが、テレビ業界で用いられるようになってから一般化した。「下がかった話」などともいう。現在ではもっぱら艶笑話について用いられ、必ずしも笑いを伴わない猥談や露骨に性的な話(エロネタ、エッチネタ)を指すこともある。下は人間の下半身と「下品」のダブル・ミーニング、ネタは「(話の)タネ」を意味する。

ネタはタネであるから。

漢字で示せば「下種」になる。

「下ネタ」は寄席の符牒のというから

「下種」から「下ネタ」は生まれたんだ!

なるほど。