年末を迎えてテレビは今年を振り返って東日本大震災と原発事故を伝えている。
巨大津波の映像を見ていて、
ある情景を思い浮かべた。
羽田から離着陸する飛行機から眺めた東京湾の埋め立て地の状況だ。
私には、海に浮かんだ、紙のように薄い板きれの上に、近代的なコンビナートや高層マンションが築かれている。
そんな風に見えた。
昼間、羽田からフライトして、機上から地上を見た方は皆同じような印象を持つのではないか。
埋め立て地に立てば、10m以上の厚いコンクリートの護岸に守られていて、何の不安も感じられない。
しかし、天空から見れば、地球規模で見れば、埋め立て地など、まさに紙のように薄い板。
大自然の力の前には、人間の創造したものなど無力で、薄い板など直ぐに砕かれてしまう。
謙虚さを失ってはいけないと、・・・思う。