第13回幕張ベイタウンアンサンブル演奏会鑑賞 | 千葉ソロギターサークル公式ブログ2

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千葉市を中心に活動しているクラシックギターのソロ演奏を趣味とする愛好家団体千葉ソロギターサークルです。アマチュア主体ですがプロやプロを目指す若手も多数在籍。コンサートや各種イベントを開催しギター音楽を紹介。2008年11月19日設立。

【写真1】弦楽四重奏の優雅な響き

 

ぴかぴか(新しい)
3/11(日)14:00~16:00千葉市美浜区・幕張ベイタウンコアにて開催された、第13回幕張ベイタウンアンサンブル演奏会を鑑賞しました。
出演者の一人で知人のチェロ奏者・青野さんのFacebookの告知記事を見て演奏会を知り、聴きに伺いました。この会場は、千葉ソロギターサークルが毎月ステージ練習会に使用しているおなじみの会場です。
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伺ってみると、数年前にコアフェスタ(公民館まつり)で共演したことが有るHさんご夫妻がヴァイオリンで出演していました。数年前に確かスカボローフェアをギター2、ヴァイオリン2、マンドリン1、ライアー1と言う珍しい六重奏で演奏した事があります。パガニーニのヴァイオリンとギターの為のソナタも演奏しました。
終演後にHさんに声をかけたところ、Hさんも客席の私の顔を見て見覚えがあるな、と同様に思っていたとの事でした。お互いに懐かしい記憶が蘇りました。またいつか共演の機会を作れたらと思います。

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この日の演奏会の演目は、ピアノの連弾1組、弦楽四重奏が2組、最後に全体合奏でした。アンコールは無し。
最初に登場したピアノ連弾は、モシュコフスキーのスペイン舞曲集より第1番~第5番を演奏。イタリアの名器ファッツオリのフルコンサートグランドピアノを雄大に響かせていました。
次に登場した弦楽四重奏は、1組目がシューベルトの弦楽四重奏曲第14番ニ短調D.810全曲、休憩をはさんで2組目がベートーヴェンの弦楽四重奏曲第12番変ホ長調Op.127全曲をそれぞれ演奏。やはり弦の響きは心地良いです。
最後の全体合奏は、サン=サーンスの「動物の謝肉祭」より有名な「白鳥」など10曲を演奏。ピアノ連弾、ヴァイオリン2、ヴィオラ1、チェロ1、コントラバス1、フルート1と言う珍しい編成の八重奏でした。
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シューベルトとベートーヴェンは、全4楽章でそれぞれ約40分を要する大曲でしたが、2組とも最後まで集中力を切らさない熱演で大いに楽しませて頂きました。
ヴァイオリンなどの弦楽器は音程を取るのが非常に難しい楽器ですが、今回の出演者はしっかりと弾いておりレベルが高いと思いました。大曲に挑戦した熱意にも大いに敬意を表したいと思います。

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演奏を聴いていて羨ましく感じたのは、ヴァイオリン属の方々はシューベルトやベートーヴェン等、音楽史上の大作曲家のオリジナル作品を弾ける事です。
ギターにはこれらの大作曲家はほとんど作品を書いていません。シューベルト等はギターで作曲をしていた事もあったという事ですが、ギターの為のオリジナル曲はついに1曲も作曲していません。ベートーヴェンは「ギターは小さなオーケストラである」との名言も残しているほどで(ベルリオーズとの説もあり)、交響曲を演奏時に当時有名なギタリストだったジュリアーニもチェロで参加していたとの事もあったようですが、ギターの為には1曲もオリジナル曲を書いていません。バッハやモーツァルトも同様で、ギター界にとっては残念なことです。その代わりと言っては何ですが、ギターの神様セゴビアなどの活躍で、テデスコ、ヴィラ=ロボス、ロドリーゴ、ブリテン、ピアソラ、武満など近現代の錚々たる重要作曲家が、多数のギター協奏曲や独奏曲などを作曲し、ギター界にとって20世紀は「ギターの黄金時代」とも言うべき輝かしい時代が訪れた事は嬉しい事です。
唯一の例外との言えるのが、あのヴァイオリンの鬼才・パガニーニが多数のギターオリジナル曲を作曲している事です。これは一般の音楽愛好家の方々にはほとんど知られておりませんが(笑)、ギター愛好家には非常に重要視されている事です。

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今回の出演者は、ほとんどの方が幕張ベイタウンオーケストラ(ベイオケ)のメンバーとの事です。コンサートマスターの方も第1ヴァイオリンとして出演していました。
2010年頃にベイオケのフルートの方と知り合いになり、せっかく同じ幕張地区で活動している音楽愛好家同士なので、ベイタウンコアフェスタ(公民館まつり)で共演しましょうという事で、フルートとギターで共演した事があります。
その流れで翌年には、ベイオケとアランフェス協奏曲の第2楽章を共演しましょうという話になり(と言うより私からの猛プッシュしたのですが・笑)、ベイオケさんも練習に取り掛かって頂いた事が有ります。
ただ、オケ用のパート譜がどうしても入手できず、苦肉の策として私が総譜(オケの全ての楽器がまとめて書かれている指揮者用の譜面)からパート譜を手作りで作成して渡したのですが、オケの合わせ練習が上手くいかず、時間もあまりなかった事などから共演が実現しなかった事がありました。2011年頃の話です。
私の夢の一つであるオーケストラとの共演が、実現しかかった千載一遇のチャンスでしたが、惜しくも逃してしまった事を思い出します。その後、2012年より私が中国に2年間の長期赴任する事になった事等もあり、共演の話が立ち消えになってしまっているのは残念です。

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嬉しい事に、この日のコンサートに出演したチェロの青野さんから、コアフェスタでアランフェスの共演をやりましょう!とおっしゃって下さいましたので、もしかしたら夢の共演話が再び実現に向けて動き出すかも知れません。夢よ再び!と言う感じです、是非実現させたいです。
ちなみに、もしオケとの共演が実現した場合には、ギタリストの建孝三さんが所有しているPAシステムを貸してくれるという話までついていますので、後は実現を待つばかりなんです。
気が付いたら、後半はちょっと話がそれてしまいましたね(笑)。
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【写真2】珍しい編成の八重奏(左は司会者)

 

【写真3】珍しい編成の八重奏

 

【写真4】出演者の方々と記念撮影

 

※以下、2018年3月17日追加。

【写真5】当日配布されたプログラムです。

 

【写真6】2018年6月23日(土)14:00~、幕張ベイタウンオーケストラ第27回演奏会が浦安音楽ホールで開催されます。いつかギターで共演できる事が私の夢です。