カモリング
鴨がいなくなって、心にぽっかり穴があいたようだった。
イヌの散歩がつまらない。
ポケットのパンが空しい。
と、はるか遠く、米粒ほどの鴨の姿が、段々大きくなってくる。
気づいたんだ!
あんなちっちゃな脳みそで、ちゃんとこの人は鴨パンをくれるって覚えていたんだ!
(もしかしたら、犬に引かれた「パンを産む機械」だと思っているのかも。)
泳いで、飛んで、歩いて、ついに足元の氷上まで来た。
が、やはり氷は歩きにくいんだろう。
あっちでべちゃっ、こっちでどすっ、そして飛んだ後の着地はすーーーーーいっ!
鴨のカーリング、略してカモリング。