東北の民俗学とアニメーション | 東北モノクロ写真の魅力

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私は民俗学専攻の学芸員になろうとした


私は大学時代に民俗学専攻で学芸員の資格を取得しました。学芸員というのは、博物館や歴史館•美術館などの職員を指します。これらの学芸員になるには、私の通っていた大学の場合、それぞれ考古学•民俗学•美術学のいずれかの専攻を選択し、関連科目をすべて履修しなければなりませんでした。

民俗学を学んだ理由


なぜ民俗学を選んだのかといいますとね、私は民俗学を専攻していながら、実は大学生活のほとんどを映像やアニメーションの制作に没頭していたんです。アニメーションとはいっても、私が制作していたものはキャラクターが愉快に動くようなファンタジー溢れるものではなく、模様や物体など抽象的なものを動かすという実験的な映像だったんです。そのような映像やアニメーションを制作したいとなったときに、抽象的なものはどこから刺激を受けたり、あるいは影響を受けてモチーフにするかといったところが非常に重要な部分でありながら、難しいことだったのです。ただ、一つ自分でわかっていたことは、抽象的な映像やアニメーションを制作するのに、映像の勉強だけをしていたら何もできあがらないなということは把握していました。知識とか技術ではない、動物的な感性みたいなものが必要だなとはなんとなく感じておりました。抽象的な映像や絵画を描くのには、何か他の学問からアイディアや創造性を得る必要があるのだと考えておりました。

民俗学とアニメーション


そのような意味で、私は民俗学という学問にものすごく魅力を感じたのです。とはいっても、正直、民俗学は第一印象ではどのような学問であるのか、全く未知だったんです。考古学は発掘、美術学は絵画、じゃあ民俗学はなんだろうと。そうして調べてみると、民俗学というのは民間伝承がすべてだということを知りました。民間による思想や生活、文化に信仰など、すべて今の自分が生きてきた延長上の歴史を学ぶということに親近感がわいてきたんですよね。その質素な中から生まれる、もしくは継承される考え方や過ごし方に、私はものづくりのヒントがあるのだと察しました。これが、私が民俗学という学問を学ぼうとしたきっかけでした。



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