最近、頻繁に目にする「過去の性被害」についての記事。その被害者の方の「過去」がつい最近であっても20年前であっても、その方の心の傷がどんなに大きく深いものであるかは、そういった被害を受けたことのない私のような人間の想像でははかり知れないものだと察します。
 
性暴力被害者らでつくる一般社団法人「スプリング」(東京)などが昨年夏、性被害者にアンケート調査を実施したそうで、有効回答数5899人のうち、わいせつ行為を受けたことのある方がそれを性被害だった、と認識できるまでには平均で6~7年かかることがわかったそうです。きっと「あれ、なんだったんろう?」というもやもやから、少しずつ大人の異性へ不信の気持ちが生まれたり、「あんなことをされたのは私が悪かったから」といった自己の価値観を低くする考えを持ったりしてしまうのでしょうか、本当に考えるだけで辛いに違いないと感じます。
 
私たちお母さん達が、自分の子どもに性被害を被害と認識するスキルを身に着けさせるには下記の点をおさえることが重要なポイントになります。
 
  • 日頃から、子どもが自分の身体のどこが大切なところで自分以外触っては行けないところなのかを理解する事
  • 何がよいタッチで何が悪いタッチなのかを認識する事
  • 大人から嫌なタッチをされそうになった時に取るべき行動をはっきりと示せる事
  • 大人から嫌なタッチをされた時には、親か信頼できる大人に伝えることが重要だと理解する&伝える方法を身に着ける事
≪改訂版国際セクシュアリティ教育ガイダンス キートピック4『暴力と安全確保』参照≫
 
 
残念ながら昔と違って教師=聖職ではなくなりました(全ての先生がそうだとは思いませんが)。学校の先生が、地域の教育熱心だったあの人がわいせつ容疑で逮捕された、といったニュースが珍しくなくなったのはこの数年のことです。是非こども達には、世の中にはそういったことをしようとする大人がいる事を理解してもらい、正しく自分を守るスキルを身につけさせてあげて下さいね。