【おしまい】 | 伝説の終焉

伝説の終焉

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【おしまい】


昔々、あるところに山賊がいました。

山賊は、川辺に住むのに山賊と言われていることに

大変胸を痛めていたのです。


「なんで、なんでだよ。どっちかって言えば山賊よりも海賊よりじゃないのかよ!っていうか、山賊とか海賊とか、なんで俺は賊扱いなんだよー!くそぉー!!!」



ハッ!


「う~ん。なんだ。夢か!!!」



どうやら山賊は夢をみていたようです。



「いや、ちょっとまて、なんだよ!そのナレーターみたいなのでなんだよ!結局、寝ても覚めても、俺は山賊扱いじゃねぇーかー!!!」



はいはい!いいから!いいから!そんなに向きにならないで、ならないで。



「てめぇーこらー!」



ハッ!




山賊は、小さい頃の夢を見ています



「父ちゃん、オラ、大きくなったら山賊になるよ!」


「山賊に???」


「うん!オラ、たくさん略奪して父さんと母さんを楽にしてあげるんだー」


「まぁーこの子ったらw」


「はっはっはっはっ」


「うっふっふっふ」


「えっへっへっへっ」





ハッ!


「なんだ、夢か・・・父ちゃん・・・母ちゃん・・・」



山賊は、幼い頃の気持ちに思いを馳せています



「さて、メシ食って仕事だ!」





山賊は、山に向かいます。山賊だけに。




山を登ってくる登山客に強引に仕掛けます!



「キキィー!ココであったが100年目ぇー!有り金全部置いていきなー!!」



「きゃー!」


「わー!!」



どうやら若い男女のようです。



「おい、女それ以上喚くとその服ひん剥いて、売り飛ばしちまうぞ!」


「あの、もしもし警察ですか。えぇー!はい!そうです。山の中腹付近です。変な男がいるんですよ。はい。はい。すぐきてください」


「警察なんだって?」


「うん。すぐ来るって、危ないから逃げてもいいって」


「て、て、てめぇーら!なにしやがった!オラァー!山賊だぞ!このやろー」


「わーなんか、言ってるー山賊とかいってるんだけどーどーするー」


「んーこんな22世紀に山賊とかいわれてもwうけるんだけどーw」



「こ、このやろぉー!もう怒ったぞーー!!」


山賊は、持っていたナタを振り回した。


「きゃー!」


「わー!!」


「ふはは!どうだ!びびったか!これは、脅しじゃないぞ!ほんとに刺しちゃうんだからなー」



「うーん。どーする?」


「えー困ったなぁー」




その時だ!



ガオー!!!


クマだ!クマが現れた。

なんというカワイイ熊だろうか?

これで笑うと、どれほどカワイイ熊だろうか?


いや、しかし、しかしだ。

クマに笑うという感情表現があるのだろうか?


このクマも何か一発芸などを仕込ませると

笑われるになるのだろうか?

あぁーもうどうしよう。クマが好き過ぎるなぁーORE。

だけど、男鹿のシロクマとかみたことないんだよね。

だってなんか、ねぇー。行くタイミング逃したっていうかねぇー

あぁーうん。動物園の動物に「人間」という動物を入れてみてはどうだろうか?

それも、毎年1人選ばれる。

老いも若きも、入れられるシステム。

完全なる運になるけど、動物園というカワイイ名前が付けられた「檻」に入れられる。

あぁーうん。この発想は、なかなかおもしろいなぁー

なんかちょっとだけ、漫画「イキガミ」ぽい気がするけど



とか、思っている間にクマさんは、山賊に襲いかかる


なぜ、男女を狙わないクマさんよ。

クマさんなりの、慈悲の心なのか?

年若き男女の方を活かして独身である山賊さんを叩くとは・・・

えっ?なに、あっそうなのー

ただ距離が近かったからなんだw

あぁーなんだw安心したよ。

安心して続きを書くよ。



とか、思っている間にクマさんは、山賊に襲いかかる

ガオォー!!!


ガオォーー!!!!


「くっ・・・」



山賊は、必死にでナタで応戦するものの

所詮ナタなのだ。

漢字で書くと「鉈」なのだ。

山賊は、この鉈に名前をつけていた

「ナターシャ」っていう。

昔飼っていた犬の名前が「ナターシャ」だったらしく

それで、なんとなくナタにもナターシャっていう名前をつけたっちゃ。


山賊は、なんとかなんとか一撃食らわすと

クマさんに言った

「あっちで、道に迷っている女の子がいたんだ・・・」


「ガオー」



クマは、まるで分ったぜ兄弟。というような顔もしてないけど

なんか山賊さん不味そうだなぁーと、思ったし

若い女の子の方が、美味しいだろうなぁー

と、考えたので、山賊さんをかじるのをやめた。


「ガオー」


クマさんは、女の子を追いかけていった



「た、たすかった」



山賊さんは、少し疲れたので眠ることにした。






「きゃーー」


ボーイフレンドと離れ離れになったガールフレンドちゃんが

山の中を悲鳴をあげながら駆け回っていた


「ガオーガオー」


なんと、その叫び声は、クマさん。いや、クマちゃんを

いや、クマちぅわぁっぁーん!を、呼び寄せてしまっていたのである。




ほんとうに、くまった話である。




「きゃーー」



「がおー」


完全に見つかった。

女の子は、覚悟を決めた。



ある日森の中 くまさんに 出会った

花咲く森の道 くまさんに 出会った

くまさんの 言うことにゃ お嬢さん おにげなさい

スタコラ サッササノサ スタコラ サッササノサ

ところが くまさんが あとから ついてくる

トコトコ トコトコと トコトコ トコトコと

お嬢さん お待ちなさい ちょっと 落とし物

白い貝がらの 小さな イヤリング

あら くまさん ありがとう お礼に うたいましょう

ラララ ララララ ラララ ララララ










歌ってる場合かよ!


と、思ったんだけど

これは、いい落ちだ。

と、思ったのでおしまい。


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