ユヤ～ン ユヨ～ン ユヤヨ～ン

空き地にいつの間にか突然出現するもの・・・それは、サーカスのテント。
都会の空き地に出現する、あのごつごつした違和感のあるテントの中を想像するとゾクゾクする。

サーカスを観に行った。

会場に近づくと、遠めで見たよりもいっそう変だ。あの張り詰められたテントの壁をぽわんぽわんしたくなる。トラの口の門から中へ入るとグッズ屋が軒を連ねている。サーカス団員が寝泊りしているのだろうか、コンテナが幾つもある。その屋根の向こうに獣の臭いがする。古い昔の映画で観たイメージだと思うんだけど、サーカス団員と動物達は生活を共にし一度入団したら容易に抜けれないというイメージがあるから、その閉鎖された敷地の中で見世物をやるという場所に入った時、なんか「せつなぁ～い」カンジになった。


さてさて、テント会場内はゴールデンウィーク真っ只中の人盛りでムンムンだ。みんな口をぽかんと開けて会場内を凝視している。ボルテージが高まった頃、テント内を滑り降りるライトの光達がステージ中央を捉えたら、さぁ、ショーの始まりだ。
アクロバティックな空中妙技や、シマウマたちのダンス、キリンのキス、それから、おとなしく並び座らされた数十頭のライオンやトラの猛獣達が調教師のひと鞭でまるで猫のように操られたりスリスリしたりする「おっかなかわいい」、今度は二匹の像が美女を乗せて登場し様々な技を見せ、フィニッシュは二本足立ちになり鼻の先に持った帽子をお客さんの頭にちょこんと乗せたりするのを見た。綺麗な格好のいいサーカス団と動物達の活躍にウォーっと歓声を上げずにはいられなかった。

そして、最後はやはり空中ブランコだ！！！！！！

次から次へとライトに照らし出される空中をユヤ～ンユヨ～ンユヤヨ～ンと人が回転しながらブランコへ乗り移る。目隠しをしたまま乗り移る技を見せたり、おどけ役のピエロがタイミングをはずし、わざとはるか下のネットに落ちたり。会場はまたまたドッと沸く。最後は一人一人ブランコからはるか下のネットへ回転技を見せながら落ち、綺麗にネットから飛び降りて去るという息をつく間もない空中ブランコショーだった。

次は何処の町へあのサーカス団が流れ流れてゆくのか・・・・・気になった。