歌川広重「東海道五十三次」盗作疑惑 | CASCADE MASASHIオフィシャルブログ「井戸水をヒトクチ」Powered by Ameba

歌川広重「東海道五十三次」盗作疑惑

ちょっと前に、

ゴッホも好んだ歌川広重の東海道五十三次が実は盗作だった可能性があるって番組を見た。

何故なら広重の五十三次の発表より前に書かれた構図からモチーフまでそっくりな「東海道五十三次」と書かれている55枚の西洋画が発見されたそうだ。それを書いたのは江戸のレオナルドダビンチ司馬江漢。

広重より50歳年上で広重が東海道五十三次を書いた時にはこの世を去っていた。

広重の五十三次は怪しい。いくつかあるんだけど、例えば藤沢の遊行寺。広重が書く前の1831年には焼失して無かったはずの遊行寺を、何を見て描いたのかの疑問が出る。

その点、司馬江漢の謎の絵の方が実際の景色にあう。使った具材を調べても広重より前の可能性が大。

もし、広重が盗作してたとしたら世界を揺るがす一大事件。

当時は東海道のガイドブックが流行。版元に依頼され無名の広重がチャンスをいかすために他の絵を参考にしたのでは?

でも謎は謎のままだからロマンがあっていい。

そして、もし何かの絵を見て書いたとしても広重の絵の素晴らしさは変わらないからいい。

150年たった今でもワクワクする絵だし。ヒトを楽しませようとするその気持ちこそが天才の真実だから。

広重、大好きだ。