夢との付き合い方
会社で面接をしていると、時々、夢や目標のない方と出会います。
自分の会社の場合、選考には影響しませんが、
夢や目標のない方は、採用する側としては少し困ってしまいます。
まず、シンプルに、夢がなければ成長意欲が沸かないので、
成長意欲のない人は、ちゃんと仕事してくれるのかなと不安になります。
同じ仕事を他の人の倍以上かけてやられたら、
他の人の手前、社内の雰囲気が悪くなりますよね。
次に、やっぱり関わった人には幸せになってもらいたいですから、
無為にスキルアップもせず、何年も過ごしてもらうのは、
その人の大切な人生を使い捨てにしている感じがして気が引けるのです。
そんなわけで、かなり悩んでしまうわけです。
ただ、そういう人は他社に行っても決まらないため、
ウチは性格が良さそうだったらリハビリを兼ねて採用したりもしますが。
でも、やっぱり夢や希望があったほうが、お互いに気持ちが良いです。
「同じ方向を向いて進んでいく」という一体感が生まれますし、
それは、まるで同士のような安心感につながります。
そんなわけで、こちらがお任せしたい仕事と、その人の夢が
ぴったり合致した時は、凄まじく好印象になりますよね。
逆に、会社に入ってもらっても、本人の夢が叶いそうにないなら
お断りしたほうが良いと判断する場合は少なくないです。
たとえどんなにスペックが素晴らしくても、です。
ミスマッチはお互いが不幸になりますから。
だから、採用をお断りされたら、「あー、自分はここに入社したら、
きっと苦労するだけだったんだな」と捉えても、実はそれほど間違っては
いないでしょう。ブラック企業ほど内定になっちゃったりするものです。
前フリが長くなりました。
今回伝えたいのは、夢を持ったほうがいい、という話ではありません。
いや、持ったほうがいいですよ、持たないと現代社会では
上記のように色々不便が生じてしまいますゆえ。
とはいえ、ポイントは、大抵の夢や目標は叶わない、ということですね。
夢・目標には、2種類あります。
誰かの承認が必要なものか、誰の承認も必要ないものか、の2種類です。
違い、わかりますか?
東大生になる、は前者。東大受験にチャレンジする、は後者です。
金メダルを取るは、前者。世界一周旅行をする、は後者です。
結婚する、は前者。プロポーズする、は後者。
成功する、は前者。幸せになる、は後者。
おそらく「お金持ちになる」は前者の範疇でしょう。
こうやって眺めてみると、夢や目標について、多くの人は、
誰かの承認が必要なほうが価値が高いと感じていると思いませんか。
しかし、ここに問題が生まれます。
石油が有限なように、承認も有限なのです。
全員が東大生になれるわけではないし、
全員が金メダルをとれるわけではないし、
全員が堀北真希と結婚できるわけではないし、
全員が成功者になれるわけではありません。
前者の夢・目標には、座席が限られているのです。
希少価値があるから、人は憧れる。
その事実に目をそらさず、まっすぐ向き合ったとき、
じつは夢・目標は「叶わない確率のほうが高い」という
単純な、ひどく明快な、現実に行き着くのです。
そこで、言いたい。
夢が敗れたからって、それほど嘆き悲しむ必要はないですよ、と。
それは、正直いって、人生ではよくあることです。
「夢」を「宝くじ」に例えるなら、今回当たらなかっただけのことです。
当たらなかったからといって、ボロクソになるまで嘆きますか。
当選した人を妬んだり、自分はダメなんだと落ち込んだり、
いやー、時間のムダですからね、それ。
気持ちわかりますけど、いろいろ見逃しています、そういう人は。
いいじゃん、別に。
あなたが負けたおかげで、座席に座れた人がいたことを祝福しましょう、
なんて言っても全く納得いかないかもしれませんが、
いやいや、ちょっと待って、夢や目標を追っていた途中に学んだこと、
成長したこと、出会った人、思い出、等々…そのすべては確実に
あなたの財産になっているはずです。
もちろん人生は有限ですからね、三十路にもなってアイドルを
目指し続けるわけにもいかないのでしょうけど、
まだチャレンジできそうなら、また同じ夢にチャレンジしたらいいし。
夢の賞味期限が切れてしまったなら、これまで学んだことを活かして、
ほかの夢にチャレンジしたらいいじゃん、って思うわけです。
それでも納得できず、絶対に夢を叶えたいなら、
夢のサイズを小さくしてみてはいかがですか。
たとえば「死ぬまでに自転車が乗れるようになりたかった!」と
真に思い込むことができれば、ほぼ確実に夢を叶えられるでしょう。
たとえば、どうしてもオリンピック選手に勝ちたいなら、
太鼓の達人でも人一倍練習して、勝負を申し込んだらいいです。
今回、旧・錦糸町さんが強く言いたいのは、
夢を叶える方法ばっかり世の中に出回っているけど、
ほとんどの人に必要なのは、夢が叶わなかったときの対処法じゃないか、
といった素朴な問題意識です。
ちょっと自分なりの対処法を適当に書きましたが(笑)、
みなさんも考えてみてください。
夢や目標を持つことに対して、
全肯定するのも、全否定するのも、健全ではありません、あしからず。
ちなみに、他人の承認が必要な夢を語る場合、
他人が承認しやすいように、応援してもらいやすいように、
上手に言い換えるが大切だということを
蛇足ながら最後にお伝えしておきます。
☓ 年収3000万円になりたい
◎ 多くの人に役立つようなビジネスをつくりたい
自分の会社の場合、選考には影響しませんが、
夢や目標のない方は、採用する側としては少し困ってしまいます。
まず、シンプルに、夢がなければ成長意欲が沸かないので、
成長意欲のない人は、ちゃんと仕事してくれるのかなと不安になります。
同じ仕事を他の人の倍以上かけてやられたら、
他の人の手前、社内の雰囲気が悪くなりますよね。
次に、やっぱり関わった人には幸せになってもらいたいですから、
無為にスキルアップもせず、何年も過ごしてもらうのは、
その人の大切な人生を使い捨てにしている感じがして気が引けるのです。
そんなわけで、かなり悩んでしまうわけです。
ただ、そういう人は他社に行っても決まらないため、
ウチは性格が良さそうだったらリハビリを兼ねて採用したりもしますが。
でも、やっぱり夢や希望があったほうが、お互いに気持ちが良いです。
「同じ方向を向いて進んでいく」という一体感が生まれますし、
それは、まるで同士のような安心感につながります。
そんなわけで、こちらがお任せしたい仕事と、その人の夢が
ぴったり合致した時は、凄まじく好印象になりますよね。
逆に、会社に入ってもらっても、本人の夢が叶いそうにないなら
お断りしたほうが良いと判断する場合は少なくないです。
たとえどんなにスペックが素晴らしくても、です。
ミスマッチはお互いが不幸になりますから。
だから、採用をお断りされたら、「あー、自分はここに入社したら、
きっと苦労するだけだったんだな」と捉えても、実はそれほど間違っては
いないでしょう。ブラック企業ほど内定になっちゃったりするものです。
前フリが長くなりました。
今回伝えたいのは、夢を持ったほうがいい、という話ではありません。
いや、持ったほうがいいですよ、持たないと現代社会では
上記のように色々不便が生じてしまいますゆえ。
とはいえ、ポイントは、大抵の夢や目標は叶わない、ということですね。
夢・目標には、2種類あります。
誰かの承認が必要なものか、誰の承認も必要ないものか、の2種類です。
違い、わかりますか?
東大生になる、は前者。東大受験にチャレンジする、は後者です。
金メダルを取るは、前者。世界一周旅行をする、は後者です。
結婚する、は前者。プロポーズする、は後者。
成功する、は前者。幸せになる、は後者。
おそらく「お金持ちになる」は前者の範疇でしょう。
こうやって眺めてみると、夢や目標について、多くの人は、
誰かの承認が必要なほうが価値が高いと感じていると思いませんか。
しかし、ここに問題が生まれます。
石油が有限なように、承認も有限なのです。
全員が東大生になれるわけではないし、
全員が金メダルをとれるわけではないし、
全員が堀北真希と結婚できるわけではないし、
全員が成功者になれるわけではありません。
前者の夢・目標には、座席が限られているのです。
希少価値があるから、人は憧れる。
その事実に目をそらさず、まっすぐ向き合ったとき、
じつは夢・目標は「叶わない確率のほうが高い」という
単純な、ひどく明快な、現実に行き着くのです。
そこで、言いたい。
夢が敗れたからって、それほど嘆き悲しむ必要はないですよ、と。
それは、正直いって、人生ではよくあることです。
「夢」を「宝くじ」に例えるなら、今回当たらなかっただけのことです。
当たらなかったからといって、ボロクソになるまで嘆きますか。
当選した人を妬んだり、自分はダメなんだと落ち込んだり、
いやー、時間のムダですからね、それ。
気持ちわかりますけど、いろいろ見逃しています、そういう人は。
いいじゃん、別に。
あなたが負けたおかげで、座席に座れた人がいたことを祝福しましょう、
なんて言っても全く納得いかないかもしれませんが、
いやいや、ちょっと待って、夢や目標を追っていた途中に学んだこと、
成長したこと、出会った人、思い出、等々…そのすべては確実に
あなたの財産になっているはずです。
もちろん人生は有限ですからね、三十路にもなってアイドルを
目指し続けるわけにもいかないのでしょうけど、
まだチャレンジできそうなら、また同じ夢にチャレンジしたらいいし。
夢の賞味期限が切れてしまったなら、これまで学んだことを活かして、
ほかの夢にチャレンジしたらいいじゃん、って思うわけです。
それでも納得できず、絶対に夢を叶えたいなら、
夢のサイズを小さくしてみてはいかがですか。
たとえば「死ぬまでに自転車が乗れるようになりたかった!」と
真に思い込むことができれば、ほぼ確実に夢を叶えられるでしょう。
たとえば、どうしてもオリンピック選手に勝ちたいなら、
太鼓の達人でも人一倍練習して、勝負を申し込んだらいいです。
今回、旧・錦糸町さんが強く言いたいのは、
夢を叶える方法ばっかり世の中に出回っているけど、
ほとんどの人に必要なのは、夢が叶わなかったときの対処法じゃないか、
といった素朴な問題意識です。
ちょっと自分なりの対処法を適当に書きましたが(笑)、
みなさんも考えてみてください。
夢や目標を持つことに対して、
全肯定するのも、全否定するのも、健全ではありません、あしからず。
ちなみに、他人の承認が必要な夢を語る場合、
他人が承認しやすいように、応援してもらいやすいように、
上手に言い換えるが大切だということを
蛇足ながら最後にお伝えしておきます。
☓ 年収3000万円になりたい
◎ 多くの人に役立つようなビジネスをつくりたい