面接とコミュニケーション 「言いたいことを言うよりも……」 | コミュニケーションの学校 回覧板(錦糸町&両国&浦和)

面接とコミュニケーション 「言いたいことを言うよりも……」

面接はコミュニケーションだ、とよく言われます。
それは確かにその通り。
でも、コミュニケーションって何なんでしょうね。
その定義をしないでコミュニケーションって言われても、困りますー。
もっともな話です。

手持ちの小学館『現代国語例解辞典 第三版』によれば、
「身振り手振り、言葉などによって互いにある意味内容を交換、伝達すること」
らしい。
要するに「互いに伝え合うこと」ですよね。
決して「手段」や「表現方法」が大事なのではありません。
インタラクティブ(双方向)だからこそ、コミュニケーションと言えるのです。

そう考えると、よくありがちな自己PRや志望動機を暗唱が
いかに危うい行為かがわかります。
だって、それじゃ一人語りでぜんぜんインタラクティブじゃないから……。
もちろん、自己PRや志望動機を作ることは否定しません。
むしろやるべきことでしょう。
でも、暗記したことを言おうとすると、
ちょっとした変化球の質問に答えられなくなりますよ。
間違えちゃいけないと思って余計に緊張もしますしね。

自己PRや志望動機の暗唱では、
面接(コミュニケーション)しているとは言えない。
人の話を聞かず、用意してきたことを言っているだけですからね。
相手の話をしっかり聞きいて、それに答えしましょう。
言いたいことを言うより、
相手の聞きたいことに答えるほうがずっと価値は高いですよ。