なぜあなたの自己PRは通じないのか | コミュニケーションの学校 回覧板(錦糸町&両国&浦和)

なぜあなたの自己PRは通じないのか

これを知っているか、知らないかで、その後の人生が違って
くると思いますので記しておきます。

就職や転職のとき、自己PRと聞いて、「自分の優秀なところを
アピールしなければならない」と思っていませんか?

正解です(笑)。

いや、半分正解です。

問題なのは、「優秀なところ」という点が「何をもって優秀なのか」
についてきちんと把握していないケースが多いということです。

「そんなの企業によって違うからわからないよ~」

はい、確かにその通りで、本当は仕事内容や会社風土に合わせて、
その点をアピールすることがベストなのですが、
それらは枝葉っぱにすぎません。今回は根本問題をお伝えします。

みなさんは6歳から義務教育を学び始め、
偏差値教育の名のもと、要は「テストの点数」で、
ある意味「人間の価値」を図られてしまう世界に突入します。
それが大抵の場合、大学受験までつづくわけです。

10年以上その世界で暮らすのですから、
いやはや、そりゃもう、アタマはカチカチでしょう。

ご愁傷さまです(-人-)

と、自分も他人事ではなく、社会に入って苦労させられたのですが(^^)、
学校と社会のルールの違いは、端的にいえば、こう。

■学校 = 自分の能力が絶対の世界。他人を出し抜く競争が重要。
■社会 = 協力しなければ生きられない世界。協業・チームワークが重要。

企業・ビジネスも競争社会ですが、自動車ひとつ生産して売るのにも、
本当に本当に多くの人や企業が関わっています。
デザインを考える人、ネジを作る人、組み立てる人、検査する人、販売する人、
保険を取り扱う人、貿易する人等々・・・。
一人でお金儲けできることなんて、何一つありません。

テストのとき、他人と協力したら、怒られちゃいますが、
仕事で他人と協力しなければ、何一つ成功はないでしょう。

この視点をもったとき、同じことを言うのでも、全然違ってくるはずです。

「私はサークルで部長をやっていました。成功実績は、コンクールで優勝した
 ことで、それは私のアイデアがもとになっていました。誰にもできない発想
 ができることは自分の強みだと思います。ときにはマネジメントで苦しいこと
 もありましたが、粘り強く取り組み、人をまとめていく難しさも学びました」

こんなヤツ、ぶっちゃけ組織にはいりません。
「オレが、オレが」となっていて、正直ウザいだけです。
周囲への配慮がないし、手柄は全部オレのもの、そんなわけないでしょう。
真のリーダーは周囲の長所を引き出し、謙虚だからこそ慕われ、
仲間たちがついていくものです。

「私はサークルで部長をさせていただくことになりました。最初はできるか
 不安でしたが、先輩と相談したり、仲間一人ひとりとしっかりと向き合う
 ことで何とかやってこれました。人の上に立つにはそれなりの覚悟が必要
 で、メンバーだった頃にはわからない大変さも勉強しました。リーダーの
 経験は仕事でも周囲や組織に求められていることを察して、動くといった
 形で貢献していけると思います」

ま、即興で作りましたが、どちらのほうが魅力的な人間に見えますか?

スマップの曲ではありませんが、花は多様な色があるように、
人間も一人として同じ人はいません。

同じじゃないのだから、ときにはすれ違ったり、ぶつかったり、
自分の思い通りにならなくて不快に感じることも多いでしょう。
でも、その不快を受け入れられなくては、人間関係なんて築けません。

どこかの記事で読みましたが、
「コミュニティとは、不快な隣人を受け入れ、互いに尽くしあうことだ」
まさにその通りだと思います。

「奉仕の心」を持って、他人と付き合ってみましょう。
「奉仕の心」を持って、自己PRしてみましょう。

きっとあなたの状況がぐんぐんと変わってくるはずです。