やりがい神話 | コミュニケーションの学校 回覧板(錦糸町&両国&浦和)

やりがい神話

5月31日に日本労働組合総連合会が発表した調査、
「男女平等月間実態調査」によれば、働き続けるために必要な
支援・環境は「やりがい」が堂々一位だったようです。
http://www.jtuc-rengo.or.jp/news/chousa/data/20110531.pdf

うんうん、そうだよね、そうだよね、「やりがい」がないと、
仕事なんてやってられません。つづけるのはムリ。苦しいですから。

だけど、うーーーーーん、どうでしょう、
個人的には、この「やりがい」、とても勘違いしている人が
多いように感じています。

「やりがいがある仕事を探している」とか、
「今の仕事にやりがいを感じない」とか、
そういう人って、よく聞くんだけど、いやいやいやいや、違いますよー。
それ間違ってますよー、勘違い甚だしいですよー。

「やりがい」なんかにこだわっている限り、
まぁ、ぶっちゃけ、幸せな人生すら、手に入らない可能性が高いです。

なぜか。なぜだと思いますか??

答えはカンタン♪

え?その前にヒントをくれって?

OK。

ヒントは、さて、「やりがい」ってどこにあるのでしょう?
「幸せの青い鳥」ってどこにいるのでしょう?

日本屈指のビジネス街、丸ノ内あたりにあるのでしょうか。
まだ誰も知らない田舎の奥地の美しい孤島にいるのでしょうか。

シンキングタイム。1分、2分、3分…はい、時間切れ。

答えは、そう、あなたの中に在る(いる)のです。

もったいぶったわりには、
当たり前すぎて、すっごいむかつく答えだったかしらん?

でも、これ、すごく大切なお話です。しっかり聞いて欲しい。

やりがいを外に求めている限り、やりがいは見つかりません。
これは結構心理学なんかでは常識なお話なんですけど、本当にそう。

次の二つの言葉の違いがわかりますか?

●「やりがいのある仕事をする」
●「やりがいを持って仕事をする」

前者は、仕事と一緒に「やりがい」は与えられるものという発想です。
対して後者は“自らの意志”で「やりがい」を生み出しているのです。

果たして、やりがいって、誰かから与えられるものなのでしょうか。

前者のスタンスでは、当人の心の中で「もうどうしようもない」という
フレーズがエンドレスでリフレインしているのが聞こえます(笑)。

一方、後者であれば、どんな仕事でもやりがいを見出すことができます。
仕事の持つ本質に焦点を当て、光を照らし、意味を発見します。
何のための仕事なのか。誰に役立っているのか。どう社会に貢献しているのか。
そして、未来につなげるには今の仕事から何を学べるか。

必要なのは「創造力」「発想力」です。

たとえばマックジョブなどと揶揄される単調作業でさえも、創造力があれば、
「もっと作業効率を上げる工夫はできないだろうか」
「一流の作業工程を学び、将来経営者になったとき役立てよう」
そんな意気込みで働くことができ、実際そうやって出世していった友人がいます。
ただ、そういう発想ができない人が腐ってしまうわけです。

やりがいうんぬん言う人は、こんなことも言います。

「自分だけ損している気がする」

んー、これも現代人に特有な心の病なのですが、
長くなるので、「いや、全然損していないよ」とだけ今は申し上げておきます。

創造力・発想力を磨けば、損を得に変えられるのですから、
メカニズムは置いておいて、まずは信じて創造力・発想力を磨いてください。

あなたの仕事の中に、本当にやりがいは存在しませんか。