ミラーニューロンをご存知ですか。 | コミュニケーションの学校 回覧板(錦糸町&両国&浦和)

ミラーニューロンをご存知ですか。

ミラーニューロンとは、脳の前頭葉の少し奥にある神経細胞で、
1996年にイタリアのパルマ大学で発見され、
近年の脳研究では最大の発見と呼ばれていいるものらしいです。

どんな神経細胞かといえば、他人の動作を見たときに同じ部位が反応する
うんたらかんたら・・・要は、相手が転んで痛そうだったら、
自分も同じように「痛い」と感じることを可能にする神経のようです。

言い換えれば、霊長類が「共感」や「思いやり」を持っているのは
この神経細胞があるからで、模倣・真似・言語習得ができるのも、
この神経細胞のおかげだということでした。

逆に、この部分が上手く機能しないと、自閉症になってしまうとか。

まぁ、なんというか、社会生活を営む上で、とっても重要みたいです。

他人の痛みを知る優しさや愛、それから他人と分かり合えるチカラが
人は生まれながらにもっている証明とでもいえるかもしれませんね。

ただ、「海馬」や「進化しすぎた脳」などの本でも有名な
脳科学者の池谷裕二氏によれば、
もっと驚くべきことが最近わかったそうです。

じつは、このミラーニューロンを活性化させる薬物があって、
それを投与したところ、なんと、被験者全員が、

『幽体離脱を経験した』

とのこと。ひぇー。

どうやら、「自分と他人を区別することが不可能になり、むしろ自己が
極限まで客観化され他人になってしまう」のだとか。

宗教の儀式って、もしやミラーニューロンを活性化する目的で
行なわれていたのかも、なんて思ったりもしました。

だけど、今回、個人的にいちばん面白いと感じたのは、

「誰かを傷つけたとき、同時に自分も傷ついてしまう」
「誰かを喜ばせたとき、同時に自分も喜びにあふれる」

そんな「鏡の法則」が科学的に証明されているということでした。

それからもう一つ、次のような仮説も思い浮かびました。

「コミュニケーション能力を高めていくということはすなわち、
自己と他者との境界線をなくしていくことなのかもしれない」

脳科学の分野は、まだまだ目が離せませんね♪