とある街のお話 | コミュニケーションの学校 回覧板(錦糸町&両国&浦和)

とある街のお話

1960年代、アメリカのスラム街では、暴動が多発し、
建物の壁や窓は壊され、街は荒廃していました。
もちろん、そこに住む人たちの心も荒み、
目の輝きも失われてしまっていました。

そんなスラム街を変えようとした学生たちがいました。
彼らは、街に入り込み、共に住み、教会で会合を開き、
どうしたら状況がよくなるか、について
住人たちと根気強く対話を重ねていったのです。

ある日、教会の会合で、ひとりの老人が立ち上がり、
話はじめました。その老人はホームレスでした。
外見は汚く、おまけにアルコール中毒で、手は振るえ、
ろれつも回らず、話の内容も支離滅裂でしたが、
周囲の人たちは熱心にその老人の言葉に耳を傾けていました。

そして、老人が話し終わったとき、
教会内は、多くの拍手であふれました。

これまで誰からも無視されつづけてきた、
そんな老人の目からは、ぽろぽろと涙がこぼれていたそうです。

その後、スラム街にはたくさんのコミュニティ自治が生まれ、
人と人とが信頼し合える、素晴らしい街に生まれ変わったとのこと。

つまり、何がいいたいか。

承認、共感、尊重・・

これらは、人が人であるためにとっても大切なものです。
どのくらい重要かといえば、
街ひとつを作り変えちゃうほどのパワーがあるぐらい重要です。
また、承認、共感、尊重は、信頼や友情や愛の材料のひとつだとも
個人的には思っております。

現代社会は、自分の欲望中心、適者生存の競争、お金こそ第一、
そんなものが当たり前である一方で、どんどん色あせていく
本当の“人間らしさ”に必要な、、、あ。。
すみませんちょっと熱くなりすぎました(笑)